ブックタイトルメカトロニクス4月2021年

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概要

メカトロニクス4月2021年

MECHATRONICS 2021.4 91000台のメッシュネットワークを構築可能な主軸台移動形自動旋盤『Cincom L20シリーズ』にWi-SUN FAN対応モジュールソリューションを提供開始最上位となる同時5軸制御機能搭載機を新たに追加 ローム(株)は、社会インフラへの実装に最適で1000台のメッシュネットワーク接続が可能なWi-SUN FAN 対応のモジュールソリューションを提供開始した。 Wi-SUN FAN(Field Area Network)は、国際無線通信規格「Wi-SUN」の最新規格であり、他のLPWAと比較して通信コストが不要で、マルチホップ通信により自動で電波状況を見て接続先を切り替えることができる高い信頼性を備えている。そのため、スマートシティやスマートグリッド実現に必要となる大規模メッシュネットワークを構築可能な通信技術として期待されている。今回提供を開始する本ソリューションは、小型(15.0×19.0mm)のWi-SUN FAN 対応無線通信モジュール『BP35C5』を用いて構成される。最大1000 台まで接続できるため、本ソリューションを信号機や街路灯などの社会インフラに実装 シチズンマシナリー(株)は、主軸台移動形自動旋盤『Cincom L20シリーズ』に、最上位となる同時5 軸制御機能搭載機『Cincom L20 XIIB5』を新たに追加する。 同製品は、最新NC 装置搭載により同時5 軸制御機能の搭載を実現。プログラムの処理能力も向上し、サイクルタイムの短縮が可能となる。正面/背面で使用可能となったオプションのLFV 機能が切りくずトラブルを解消し、さらに切削油タンクを改良したことにより、長時間の連続運転が可能となり、従来機以上の生産性向上と安定生産を実現する。また、操作盤に大型15インチタッチパネルを採用し、ユニバーサルデザインに基づくHMIで直感的な操作を可能にした。フルオープンできる切削室トビラを採用しつつ、さらに機械背面にもトビラを設置することでツールセットなどの切削室内へのアプローチを容易にし、操作性すれば、都市全体をカバーする遠隔管理システムの構築も可能となる。加えて、『BP35C5』は、Wi-SUN FANで必要なセキュリティ機能を内蔵しているため、複雑な制御をすることなく、簡単に安全な通信を行うことができる。 近年、IoT社会実現に向けて、スマートシティやスマートグリッドなど屋外での大規模な通信ネットワークを構築するため、社会インフラへLPWA の実装が進んでいる。従来、使用されているLPWA(LoRaWAN、Sigfox、NB-IoT(LTE))などは、大規模システムにおける通信コストの上昇のほか、環境変化に弱いため通信速度の低下や通信障害が発生してしまうという課題があった。 同社では、本ソリューションを構成するモジュール『BP35C5』と評価ボード『BP35C5-T01』を、2020年12 月からチップワンストップ、コアスタッフオンラインや作業性を向上する。そして、ユーザーそれぞれの最適な仕様を実現する豊富なオプションも用意し、ローダ/アンローダ装置、B軸ATC、正面/背面で使用可能なLFV、IoTフレンドリーやFAフレンドリーなどのさまざまな機能が、工場の自動化・省力化に貢献する。 主な加工ワークとしては、精密機器部品、医療機器部品、電子機器部品、自動車関連部品等が挙げられる。 同社では、2021 年6 月に発売を予定しており、月産予定台数10 台を目標にしている。2021.4でインターネット販売を開始しており、評価に必要なユーザーズガイドなどの各種ドキュメントは同社の公式Webサイトからダウンロードすることができる。請求番号D5004請求番号D5003請求番号D0005