ブックタイトルメカトロニクス3月2021年

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概要

メカトロニクス3月2021年

MECHATRONICS 2021.3 9広域エリアネットワーク構築に最適なワイヤレスアダプタ『Z3210』対応品のラインアップとして高性能マルチバンド無線通信LSIを開発クランプ接地抵抗計/絶縁抵抗計を新たに発売 ロームグループのラピステクノロジー(株)は、スマートメータ、スマート街路灯といったインフラのほか、スマート工場、スマート物流などでも必要とされる、広域エリアネットワークの構築に最適なマルチバンド無線通信LSI『ML7436N』を開発した。 同製品は、高速動作可能な32bit CPUコア『ArmCortex-M3』と、無線通信LSIとして業界最大級の容量となる1024kB のメモリを搭載している。メモリには、マルチホップ通信(中継機能)やワイヤレスでのファームウエア更新(FOTA)に対応するための大規模プログラムや大量データを実装可能なため、システムの広域メッシュネットワーク化やメンテナンス工数削減に貢献。さらに、強力な暗号化回路も搭載されているため、構築したシステムの秘匿性も高めることができる。また、これまで世界中で使用 日置電機(株)は、ワイヤレスアダプタ『Z3210』対応品のラインアップとして、新たにクランプ接地抵抗計『FT6380-50』、絶縁抵抗計『IR4052-50 / 51』を発売した。 ワイヤレスアダプタ『Z3210』は、測定器に装着することでスマートフォンやタブレットとBluetooth 無線通信を可能にするオプション品。測定データをユーザー所有のExcel帳票に直接入力したり(2021 年搭載予定)、同社の無償アプリケーション『GENNECT Cross(ジェネクトクロス)』を用いて、端末に取り込んだ測定現場の写真や工事図面上に測定結果を記録できる。電気設備の竣工検査、定期検査で測定からレポート作成までの一連の作業を転記ミスなく現場で行えるため、作業負担の軽減や作業時間の削減に貢献する。するIoT 機器は、各国の無線に関する法規や規格ごとに開発が必要だったが、同製品はマルチバンド(Sub-1GHzおよび2.4GHz)対応のRFチップを搭載し、ワールドワイドにモデル展開が可能。 近年、インフラ、工場、物流などの分野においては、IoT機器を活用したスマート化が進んでいる。広域エリアをカバーする通信には、安定性の確保や秘匿性の高いメッシュネットワークの構築が不可欠であり、大容量メモリや処理能力の高いCPUを搭載した無線通信LSIの需要が高まっている。さらに、日本国内においては法改正により、2020 年4 月からはIoT 機器にアップデート機能を実装することが義務化され、遠隔でのファームウエア更新が必須となった。同社は、スマートメータで多くの採用実績をもつ無線技術を結集することで、これらの課題を解決し、セ クランプ接地抵抗計『FT6380-50』は、感電や火災事故を防ぐため、不可欠な接地(アース)がとれているか確認するために接地抵抗を測定する。接地線をはさむだけで貯蔵庫や送電鉄塔、避雷針などの多重接地の接地抵抗が簡単に測定できる。また、コンパクトセンサで作業効率を向上するとともに、クランプセンサの握り部分を大きくしたことで作業も容易にできる。絶縁抵抗計『IR4052-50/51』は、工場やビルなどで使用される電気機器/部品および電気施設の長期に渡る使用において、絶縁劣化による感電や漏電などの危険性を予防するために使用する。光と音で判定結果を知らせるとともに、『IR4052-51』はスイッチ付きリードセット『L9788-11』が付属されており、作業効率が向上する。 両機種とも従来機からBluetooth無線通信に対応していたが、さらなる利便性と他の『GENNECT Cross』対応機種との連携強化のため、リニューアルが行われた。 同社では、『FT6380-50』3000台、『IR4052-50/51』8000台の年間販売台数を目標にしている。2021.3キュアなメッシュネットワークをワールドワイドで容易に構築可能な同製品の開発に成功した。 同社では、2020年12月よりサンプル出荷を開始しており、2021年3月から当面月産10万個の体制で量産を開始する予定。請求番号C5004請求番号C5003請求番号C0006