ブックタイトルメカトロニクス3月2021年

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概要

メカトロニクス3月2021年

MECHATRONICS 2021.3 47 2020 年12 月2日(水)~4日(金)の3日間、幕張メッセにおいて、電子ディスプレイ(液晶、有機EL、量子ドット、マイクロLED)から、その製造装置、材料技術までが一堂に出展する専門技術展、「ファインテック ジャパン 2020」が開催された。 同展示会は、「高機能素材Week 2020」「第20 回Photonix 光・レーザー技術展」と併せて開催され、3日間の来場者は合わせて18,048 名に上った。■曲面加工への需要に応える Wuhu Token Sciencesでは、おもに車載用で使用される3D 加工のカバーガラスなどに関する展示を行い、注目を集めていた。 同社では近年の曲面加工への需要の高さから、2D、2.5D、3D 加工の技術開発にも力を入れ、クライアントのニーズに応えている。3Dカバーレンズ及び曲面フルラミネーションは、CGガラス材はソーダライムガラス、DTなど、製造プロセスは3D 熱曲げ+3Dフィルムの貼り合わせ+曲面フルラミネーション、表面処理はARAFフィルムで、C 型、V型、S 型、Z 型及び複合曲面などの形状に対応するものである。■人間が見える色を忠実に測定 (株)パパラボでは、人の視覚と同等な色彩感度カメラ『RC-4000』を紹介していた。 同製品は、独自開発の光学系を搭載しており、一般的なRGBカメラでは捉えきれない、忠実で幅の広い色情報を取得可能。800万画素以上のCMOS センサを3 つ搭載し、各色ごとに4K 解像度の画像を出力する。1次元(点)の測色ではなく2 次元(面)の測色を実現し、人間が見える色を忠実に測れるので、2次元色彩計や、マシンビジョンなどの用途に適する。■エッチング技術で安定した特性を発揮 (株)カノウプレシジョンのブースでは、「ジェリバーAGカバーガラス」のコア技術と製品サンプルを紹介していた。 「ジェリバー AGカバーガラス」は、古くて新しいエッチング技法を用い、ロボット化で品質の向上を実現。紙のような質感で、目に優しく、エッチングであるので絶対に剥がれることがない、という特徴をもっており、金融機関や交通案内、IoT、監視検査設備、医療設備、ホーム設備などあらゆる産業で利用されている。 同展示会の次回開催は、2021年12月8日(水)~10日(金)の3日間、幕張メッセにて開催される予定。2020 年12月2日(水)~4日(金)幕張メッセリード エグジビション ジャパン(株)■ 会 期■ 会 場■ 主 催ファインテック ジャパン 2020第30 回 液晶・有機EL・センサ技術展色彩感度カメラ『RC-4000』Wuhu Token Sciencesの展示(株)カノウプレシジョンのブース 2020年12月2日(水)~4日(金)の3日間、幕張メッセにおいて、「高機能素材Week 2020」が開催された。 同展は、「第11回 高機能フィルム展」、「第9 回 高機能プラスチック展」、「第5回 高機能セラミックス展」(共催:(一社)日本ファインセラミックス協会)、「第3 回 高機能塗料展」(共催:(一社)日本塗料工業会)、「第7 回 高機能金属展」、「第4 回 接着・接合EXPO」で構成。「ファインテック ジャパン 2020」「第20 回 Photonix 光・レーザー技術展」と併せて開催された。■現代的な外観の真空加圧焼成炉 島津産機システムズ(株)では、スマートなフォルムの真空加圧焼成炉『VESTA』を展示していた。 デザイン性と操作性に優れる同製品は、セラミックや金属材料などの研究開発炉。部材は、ユーザーの使用目的に応じ、グラファイト断熱材、金属断熱材(オプション)の双方を選択することが可能で、取り付け、取り外しが容易に行える。炉内の構造はシンプルで、トライ&エラーに柔軟に対応。タッチパネルの採用により操作も簡単である他、炉内部品の分解、組み立ては作業者を選ばず容易に行えることから、メンテナンス性にも優れている。■簡便でありながら精度のよい剥離試験 が可能 協和界面科学(株)では、あらゆる角度における簡便で精度のよい剥離試験が可能な粘着/皮膜剥離解析装置『VPA』を紹介していた。 同製品は、各種剥離角度の設定が容易に行え、角度の変更における特別な治具は不要。独自の「平板クロスステージ法」を採用し、粘着テープ、保護フィルムなどの剥離強度/剥離特性解析や、離型紙、離型フィルムなど軽剥離強度測定、塗膜/各種皮膜の密着性評価などに適しており、30000mm/min(500mm/s)までの高速剥離に対応する『VPA-H200』、自由な引張角度で剥離解析が可能な省スペースタイプの『VPA-H100』が揃う。■簡単に理想的な塗装を実現 ABB(株)では、塗装機器&制御一体型の小型塗装ロボット『IRB-52』と、小物向けで使い勝手のよい非静電ベル型塗装機『ROBOBEL 031-PC』を紹介していた。 『IRB-52』は、塗装機器内蔵設計で、ロボット単独での塗装機制御を実現する製品。『ROBOBEL 031-PC』は、円形パターンでガンよりもディーチングが簡単で、φ15、φ30サイズの部品に最適な製品で、同社のロボットシステム向けソフトウエアと連動する形でデモを行い、多くの来場者の注目を集めていた。■独自開発の新光学系を搭載 松定プレシジョン(株)では、従来の汎用SEMよりも低加速電圧領域での分解能向上を実現した表面構造分析SEM『Precision SEM 5600』を紹介していた。 高安定度/低ノイズの可変電圧をコア技術に、2つの対物レンズを搭載した同社独自の新光学系SEM「DualLens SEM」を開発。この技術により、従来の汎用SEMでは難しかった低加速電圧の高分解能な観察が可能になった。高加速電圧による試料表面近傍の内部情報の取得の他、試料最表面の高分解能な観察まで、様々なユーザーの使用目的に対応する。 同展示会の次回開催は、2021年12月8日(水)~10日(金)の3日間、幕張メッセにて開催される予定。2020 年12月2日(水)~4日(金)幕張メッセリード エグジビション ジャパン(株)■ 会 期■ 会 場■ 主 催高機能素材Week 2020真空加圧焼成炉『VESTA』ABB(株)のデモ表面構造分析SEM『Precision SEM 5600』粘着/皮膜剥離解析装『VPA-H100』