ブックタイトルメカトロニクス7月号2020年

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概要

メカトロニクス7月号2020年

MECHATRONICS 2020.7 9挟み易さと新機能で漏電探査時間を半分にする食品や衣料品など不定形物も検出可能なACリーククランプメータを発売ビジョンシステムを発売 日置電機(株)は、交流の漏れ電流から負荷電流まで測れる小型タイプのACリーククランプメータ『CM4001』を発売した。 同製品は、ジョーの形状を狭く複雑な配線に入りやすくしたことにより、安全かつ簡単に配線を挟むことができ、測定作業をスムーズに行うことで、作業時間の短縮に繋げられる。測りやすいように配線を引き出す必要がないため、設備負担の軽減や安全性を確保できる。また、新機能のコンパレータ機能により、あらかじめ設定しておいた判定値と現在の表示値を比較判定し、結果は音と光で知らせるため、表示値を確認することなく、漏電個所をすばやく特定できる。挟みやすいジョーとコンパレータ機能で作業時間を従来の半分に短縮可能。さらに、0.60mA~600.0Aまで確度保証しており、1 台で様々な現場に対応できる。 ヤマハ発動機(株)は、「ブロブサーチ」機能を新たに搭載したビジョンシステム『RCXiVY2+(アールシーエックスアイビーツープラス)』を発売した。生産ラインにおいて、食品や衣料品など、「不定形物」の検出およびピッキング、また有無検査や多数ワークの高速カウントなどが可能となる。 同製品は、従来機種『iVY2』の後継モデル。カメラで読み取った濃淡のあるグレー画像を、ある閾値を基準として白と黒の2 階調に変換する「2 値化処理」を行い、塊の有無や数、面積などを検出する「ブロブサーチ」機能を新たに搭載したことで、従来機能の「エッジサーチ」に比べ、2 倍から10 倍の速度でワークの検出が可能。スカラロボットと組み合わせることで高速コンベアトラッキングに最適。また、CPU 能力の向上によりサーチ速度が8~45%向φ24mmのクランプ径で、間隔の狭い太線やダブル配線もスムーズに挟める。 ビルや工場の電気設備は、保守管理のため定期的に絶縁管理を行っている。万が一漏電が起きた場合は、設備の誤動作や感電などに繋がるため、すみやかに漏電個所を特定しなければならない。また、電気が社会的に重要なインフラとなっている今、電気を止めることなくメンテナンスを行うことへのニーズが一層高まっている。リーククランプメータは電気を止めることなく、配線をはさむだけの簡単操作で電流が測れる測定器である。しかし、一般的なリーククランプメータは性能を確保するためにジョーの形が真円となっており、最も配線を挟みにくい形状になっている。さらに、近年の小型化した分電盤内では配線が密集しているため、挟めない個所が増えており、定期点検や漏電探査上し、高性能カメラの採用で画素数やフレームレートも向上。その他にも、ウィザードに従うだけの簡単操作で高精度なカメラキャリブレーションが完了する「簡単オートキャリブレーション機能」、画像取り込み、輪郭設定、検出位置登録の3ステップでワーク登録が行える「簡単ワーク登録機能」などを搭載している。 労働人口の減少や賃金の上昇を理由に工場の自動化ニーズが高まり、産業用ロボット市場の伸長が続いている。自動車業界、電気電子業界に加え、昨今では食品や衣料品、化粧品業界などでも産業用ロボットの活用が進んでいる。そこで同社は、今回いわゆる三品業界(食品、医薬品、化粧品)や衣料品の特徴である「不定形物」の検出に最適なビジョンシステムの開発を行った。 同社では、2020年6月1日より販売を開始し、年間340 台(シリーズ合計)の販売を計画している。2020.7に時間と労力を要している。 同社では、年間販売台数4,000台を目標にしている(国内外)。請求番号G5004請求番号G5003請求番号G0005