ブックタイトルメカトロニクス6月号2020年

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概要

メカトロニクス6月号2020年

MECHATRONICS 2020.6 924時間連続稼働が求められる環境での利用に適した1チップで車載バッテリー電圧低下時の安全点灯を可能にしたファクトリコンピュータエントリーモデルの新製品を発売LEDドライバを開発 NECは、24時間連続稼働が求められる設備監視や医療機関での利用に適したファクトリコンピュータエントリーモデル『FC-PMシリーズ』の新製品3 機種『FC-P34W』、『FC-P36K』、『FC-P31X』を発売した。 同製品は、従来機の筐体サイズを変えずにデータ処理性能を従来比で1.3 倍向上(『FC-P34W』と前機種『FC-P33W』の比較)。従来のHDDに加えて、SSD(SATA:240GB / 500GB)搭載モデルを用意し、FCシリーズとして初めて拡張スロット部分へのNVMeSSD(M.2 型:100GB)実装にも対応。これらにより、需要が拡大している画像データや各種ログデータの高速処理も可能。また、従来のクライアントOSに加え、エントリーモデルとしては初めてとなるサーバOS のプリインストールモデル『FC-P34W』を提供。これにより、IoT の発展にと ローム(株)は、自動車のDRL(Daytime RunningLamps:昼間点灯用ランプ)やポジションランプ、リアランプなど、幅広いソケット型LED ランプに向けて、1チップで車載バッテリー電圧低下時の安全点灯を可能にした、小型/高出力のリニアLEDドライバIC『BD18336NUF-M』を開発した。 同製品は、最近自動車分野で注目されている、メンテナンス性に優れた小型のソケット型LEDランプ駆動に最適なLEDドライバ。新たに搭載した減電時電流バイパス機能により、バッテリー電圧が13Vから9Vまで低下した場合でも、LED 電流経路を切り替えることで、消灯を防ぎ常時30%以上の輝度を維持できる。また、高出力600mAを小型3.0mm 角パッケージで実現したうえで、外付け回路も含めた実装面積を従来品比で約30 %削減し、小型のもない、肥大化したデータの分散処理やセキュリティ対策などに向け、IoTシステムにおけるオンプレミスサーバとしての利用も可能。さらに、耐環境性や高信頼設計を前機種から継承するとともに、空冷効果の高い筐体構造により安定した24 時間連続稼働が可能。3年間の長期供給と、供給終了から最大10 年間の長期保守により、ユーザーシステムの長期安定運用を支援。 昨今、労働力人口の減少を背景に工場や生産現場の自動化、工程見える化のため、IoTシステムの導入に関心が高まっている。これらのシステム構築を実現するためには大容量データを高速処理する24 時間連続で安定稼働が可能な高性能コンピュータが必要とされている。また、社会インフラ設備の監視や救急病院の医療システム、精密機器の生産管理などの運用を支えるファクトリコンピュータソケット型LEDランプで求められる10mm 角基板への実装を可能にした。これらにより、従来品が外付け回路を構成しなければバッテリー電圧低下時にLEDが消灯し、周囲に対して安全ではない状態になってしまうのに対して、同製品は1チップでソケット型LEDランプの安全点灯と小型化に貢献する。加えて、高温になりやすい高輝度白色LEDにも対応できるよう、LED の発熱量を抑制する機能を搭載しており、白色LEDを使用するDRLへの適用が可能。 自動車分野では、長寿命で高密度実装ができることから車載ランプのLED 化が急速に進んでいる。車載LEDランプは、モジュール基板上に電子部品を多数実装することで、多彩なデザインと高機能化を実現しており、最近ではデザイン性に加えてメンテナンス性を重視する要求が高まっている。そうした中登場したソケット型LEDランプは、LED 電球のように容易に付け替えでき、メンテナンス性に優れる一方で、ソケットの小型化が難しくデザインの自由度を損なうという課題があった。 同社では、2019 年12 月よりサンプル出荷を行っており、2020年7 月から当面月産40 万個の体制で量産を開始する予定。2020.6に関しては、24時間稼働する継続性や長期保守が求められている。 同社では、3 機種とも2020 年4 月20日より販売を開始し、今後3年間で24,000台以上の販売を目標にしている。請求番号F5004請求番号F5003請求番号F0005