ブックタイトルメカトロニクス2月号2020年

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概要

メカトロニクス2月号2020年

 12月4日(水)?6日(金)の3日間、幕張メッセにおいて、フィルム、プラスチック、複合材、金属、セラミックスなど、製品の高付加価値化に欠かせない素材技術が一堂に出展する「第11 回 高機能素材Week 材料・加工機械の総合展」が開催された。 同展示会は会期中は、「第29回 ファインテック ジャパン」と、「第19 回 Photonix 光・レーザー技術展」も開催された。■高精度な欠陥検出、分類を実現 アメテック(株)では、フィルムやガラス、不織布などの生産工程で、独自の検査アルゴリズムと画像処理で高精度な欠陥検出、分類を実現する、欠陥検査システム『SmartView』を紹介し、注目を集めていた。 これと連動するSmartLearn 自動欠陥分類ソフトウエアは、欠陥データを解析し、分類設定を自動作成するもので、検査システム『SmartView』がもつ200種類以上の欠陥特徴量を分類し判定基準の数値に使うため、より正確でより詳細な結果が得られる。分類/判定基準の算出方法は4タイプあり、結果や使い勝手から特に適したものを選べ、自動で作成された同基準は人の手で修正することも可能。 12月4日(水)?6日(金)の3日間、幕張メッセにおいて、電子ディスプレイ(液晶、有機EL、量子ドット、マイクロLED)から、その製造装置、材料技術までが一堂に出展する専門技術展、「第29回ファインテック ジャパン」が開催された。 同展示会は、「第10回 高機能フィルム展」、「第8回高機能プラスチック展」、「第5回 高機能セラミックス展」(共催:(一社)日本ファインセラミックス協会)、「第2 回高機能塗料展」(共催:(一社)日本塗料工業会)、「第6 回高機能金属展」、「第3 回 接着・接合EXPO」で構成される「高機能素材Week 2019」と「第19 回 Photonix光・レーザー技術展」と併せて開催され、3日間の来場者は合わせて54,043名に上った。■立ち会い試作で得られた成膜条件を フィットさせたコーティング装置 (株)エーシングテクノロジーズのブースでは、立ち会い試作によって得られた成膜条件をフィットさせた種々の薄膜コーティング装置を紹介していた。 同社では、クライアントの、研究/開発/製品化を、正確、かつ効率的に支援するレンタル試作課が事業の大きな柱で、開発者の意図する成膜の実現に向けて、立ち会い試作を実施している。ブースで案内していた装置はMEMS/電子部品/カーエレクトロニクス/バイオ分野の立体構造スプレーコータで、コーティング技術にニーズをマッチングさせたもの。微細な凹凸立体形状に均一にコーティングでき、10nmから数百μmへの広■ UV 塗料を使用した新塗装システム タクボエンジニアリング(株)はコンベアレス塗装システム『クイックシステム -UV』を紹介していた。 通常、塗装システムはコンベアライン上に塗装、乾燥などの各モジュールが配置され、長大なスペースが必要であるが、同システムはUV塗料の特性を生かしたもので、短時間で塗膜形成を実現し、既存ラインの各問題点を解消したシステムである。塗装、乾燥、UV照射、除塵除電の各モジュールをブース化し、スワンロボットを中心に四方に配置。バッチ式から自動化システム、ライン組み込みなど自在に展開でき、塗装時間の短縮、設置スペースの小型化、エネルギーコストの削減を実現する。■N2、H2、ギ酸還元対応の 真空リフロー装置 ユニテンプジャパン(株)ではギ酸ガス/水素ガス還元両対応のタッチパネル搭載はんだリフロー装置『VSS-450-300』を展示していた。 同製品は最大到達温度:450 ℃(オプションで650 ℃い範囲の応用が可能で、数cc程度の少量でもコーティングできる高い液利用効率を実現している。実施した試作データからカスタマイズ化(特別仕様)を提案してくれる。■アンチグレアディスプレイの 研究開発と品質保証に使用可能 アフロディ(株)では、ディスプレイのぎらつき定量評価・光学特性システム『SMS-1000』を紹介していた。 同製品は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなど全てのディスプレイが測定可能な、ドイツDM&S 社製のシステム。アンチグレアディスプレイの研究開発と品質保証に使用可能で、低ぎらつきレベルも高い精度で測定する。評価できる対象は、ぎらつき(Sparkle)、防眩性(反射、透過、Haze)、解像度(DOI)で、測定物をCCDによって画像撮影し、画像処理を行って、ぎらつき測定値を出す。高い測定精度で、サンプルごとの条件出しは不要。でも測定や測定依頼、委託サービスも受け付けている。対応)で、高速昇温だけでなく、「水冷システム」を標準装備しているため高速降温が可能。真空環境、窒素パージ環境に対応する他、水素ガス、ギ酸ガス還元にも対応していることから、多彩なリフロー環境に対応。還元方式によって、フラックスなしのはんだも適用でき、フラックス残渣を気にせず加工できる。■必要な個所に簡単に設置でき、 低コストを実現 松定プレシジョン(株)では、低コストな組み立て式の「クリーンブース」を紹介していた。 同製品は、豊富な標準サイズをラインアップし、様々なレイアウトに対応する他、100mm単位のオーダーメイドも可能。必要な所だけクリーンにでき、無駄がない。また、軽量かつ美観にも優れるアルミフレームを採用しており、従来よりフレーム径が向上し、フレーム数も増えて高強度を実現している。また、同社では、必要なサイズで設計可能で簡単に組み立てられる「クリーン暗室ユニット」も展示。パネル式、フィルム式、簡易暗室のタイプが揃い、「クリーンブース」とともにクラス100 ?100000のクリーン度に対応する。 同展示会の次回開催は、2020年12月2日(水)?4日(金)の3日間、幕張メッセにて開催される予定。■空気中を浮遊する微粒子を リアルタイムに可視化/映像化 新日本空調(株)では、空気中を浮遊する微粒子をリアルタイムに可視化し映像化できる各種システムを紹介していた。 同社では、自社ブランド「ViEST」として展開している微粒子可視化技術を採用した「微粒子可視化システム」を構成する様々な製品群を展開。この技術は、マイクロ・ナノサイズの微小粒子の浮遊状態や付着状態をリアルタイムに映像化できる高水準の検出感度をもった可視化技術である。同社はレーザシート光源やLED多機能光源、高感度カメラ、画像処理ソフトウエア(画像処理機能付き録画ソフト、静止画像粒子計数ソフト、動画ポスト処理ソフト)などを扱っており、PM2.5、塵埃、油煙などの可視化を実現している。新製品のポータブル型微粒子可視化システム『Type-S』は、小型であるため、微粒子などの飛散状況を把握したい所に手軽に持ち運ぶことができるものとして、多くの来場者の注目を集めていた。 同展示会の次回開催は、2020年12月2日(水)?4日(金)の3日間、幕張メッセにて開催される予定。2019 年12月4日(水)?6日(金)幕張メッセリード エグジビション ジャパン(株)2019 年12月4日(水)?6日(金)幕張メッセリード エグジビション ジャパン(株)■ 会 期■ 会 場■ 主 催■ 会 期■ 会 場■ 主 催第11回 高機能素材Week材料・加工機械の総合展ファインテック ジャパン 2019第29回 液晶・有機EL・センサ技術展MECHATRONICS 2020.2 49(株)エーシングテクノロジーズのブースディスプレイのぎらつき定量評価・光学特性システム『SMS-1000』コンベアレス塗装システム『クイックシステム -UV』はんだリフロー装置『VSS-450-300』「クリーン暗室ユニット」(左)と「クリーンブース」(右)ポータブル型微粒子可視化システム『Type-S』欠陥検査システム『SmartView』に関する展示