ブックタイトルメカトロニクス1月号2020年

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概要

メカトロニクス1月号2020年

48 MECHATRONICS 2020.1 エレクトロニクス開発、製造、検査に関する専門展「第2 回 [名古屋]ネプコン ジャパン エレクトロニクス開発・実装展」が9 月18日(水)?20日(金)の3日間、ポートメッセなごやにおいて開催された。 同展示会は、「第2 回 [名古屋]スマート工場 EXPOIoT/AI /FAによる製造革新展」、「第2 回 [名古屋]ロボデックス ロボット[ 開発]・[ 活用] 展」、「第2 回 [ 名古屋]オートモーティブ ワールド」との共催で、会期中の来場者は同展示会だけで5,278名、併催展を含めると36,897名に上った。■多種多様なリワーク作業をスキルレス で実現する メイショウ(株)では、1 台でリワーク作業の全工程を完結でき、短納期や小ロット特殊基板にも対応するプラットフォーム型リワーク装置『MS9000SEシリーズ』を紹介していた。 同製品は、スキルレスで極小部品、特殊部品までリワークの自動化を実現する装置。使い分け可能な自動機能(セミオート/オート)を有しており、ユーザーは画面を見ながら必要な設定をするだけ。難しい作業はマシンが自動で行う。また、「位置合わせ」「温度プロファイル作成」「残留はんだクリーニング」の、3つのスキルレス機能を 自動車技術の展示会「第2回 [名古屋]オートモーティブ ワールド -クルマの先端技術展」が9 月18日(水)?20日(金)の3日間、ポートメッセなごやにおいて開催された。 同展示会は「第2 回[名古屋]カーエレクトロニクス技術展」、「第2回[名古屋]EV・HEV 駆動システム技術展」、「第2 回[名古屋]クルマの軽量化 技術展」、「第2 回[名古屋]自動車部品&加工 EXPO」、「第2回[名古屋]自動運転 EXPO」、「CASEスタートアップフォーラム」で構成され、会期中の来場者は16,823 名に上った。■各回路それぞれに温度制御が可能 三洋熱工業(株)のブースでは、ハイテン材加熱炉用ヒータを紹介していた。 同製品は、3 回路おのおのでの温度制御が可能で、金属なので強度に優れる、という特徴を有する。標準仕様は、ヒータ径はφ16 /φ23.5を用意。電圧は200 /220V、長さ2500mm。ヒータ最高温度が1200 ℃であるため、同製品がおもに対象とする温度範囲:900?950℃と比較すると、余裕がある機構となっている。はじめとする各機能により、未経験でも簡単に操作可能。さらに、多様化する電子基板や部品に合わせて、機能の拡張ができるので、1台で幅広いリワーク作業に対応させられる。すべての面で20μm 以内の高精度を誇り、品質の高いリワーク作業が行え、同時に高い操作性を両立している。■ OK /NGのシンプルな判定の機構を 利用した検査装置 (株) オービットでは、同社の自動外観センサ『FIS-100』を適用した検査装置と検査ロボットを紹介していた。 『FIS-100』はあらゆる対象物に適用可能で、良品と同じものだけをOK、そうでなければNGと、シンプルな考えで判定する点が大きな特徴。設定がシンプルなので想定外の欠陥にも対応することができる。このセンサを適用したガラスステージ式両面外観検査装置は、ガラス面を利用して両面検査をするので、複雑な反転機構や反転に要する時間が不要で、簡単かつ正確に製品を両面検査する。これにより、人力の10倍の速度で検査を実施。多品種対応で、汎用性が高く、また見逃しなしで確実に検査する。同様に、同センサを採用した立体物自動外観検査ロボットは、多軸ロボットと回転テーブルを組み合わせたもので、テーブル上に検査対象物を乗せると、固定したカメラでくまなく高速検査すリード線長さは1000mで、温度制御は電流出力型(4 ?20mA)温度調節計とサイリスター(位相制御方式)または、ソリッドステートリレーとの組み合わせによるPID制御である。■リサイクル炭素繊維を採用し、環境に 優しく、低コストも実現 佐久間特殊鋼(株)のブースでは、新開発の、環境にやさしいリサイクル炭素繊維を採用した、射出成型用樹脂複合材料『ReMax Composite』を紹介していた。 同製品は、製造コストで優位な熱分解法によるリサイクル炭素繊維を採用。そのため低コストを実現する他、炭素繊維をリユースするので環境にも優しい。比重約1.5(PPSシリーズ)と、鉄(7.9)、アルミ(2.7)に比べ軽量。既存樹脂部品も高強度化によって薄肉小型軽量化を実現可能。熱可塑性樹脂をベースに、リサイクル炭素繊維を均一分散しており、通常の射出成型が可能。また、熱硬化性樹脂ベースも現在開発中であるという。用途としては、樹脂部品の小型軽量化に加え、摺動部品の高耐摩耗化、可動部品の軽量化、アルミダイカスト部品の軽量化にも貢献する。る、というもので、向きや置き方を気にする必要がない。■先進の技術力と、最新の検査技術の導 入でユーザーのニーズに応える アズビル太信 (株)では、電子基板の一貫生産(設計開発/部材調達/基板ASSY/ケーシング/検査)に対応する他、電子基板ASSYだけでなくケース組み付け(ケーシング)や配線にも対応可能であるという、同社の先進の事業内容と強みを中心に紹介していた。 ブースでは、同社のパートナー企業である、さくらインターネット(株)製のLTEモジュールを搭載した温湿度センサ/熱電対/液面センサ/人感センサを搭載したIoTデバイスを展示。スマート工場の実現など、ニーズに合った仕様に対応してくれるものとして注目を集めていた。また同社では、JTAGバウンダリスキャンテストを生産工程に導入することでBGA 部品の実装検査を可能としており、BGA部品の実装品質の向上を実現させたことも強みとしている。ブースは同テスタを扱うアンドールシステムサポート(株)との共同出展で、テスタのデモ展示も行われていた。 同展示会の次回開催は、2020 年10 月21日(水)?23日(金)の3日間、ポートメッセなごやにて開催される予定。■製品まるごと照射可能な耐候性環境試 験装置 岩崎電気(株)では、大型サイズで立体形状の製品評価向け耐候性環境試験システムである複合環境試験装置『EYE 4D MULTI Chamber』を紹介していた。 大型サイズの製品や材料の環境負荷に対する耐候性試験装置で、太陽光や温湿度などの屋外環境を再現し、各種試験規格に適合した「光」と、優れた温湿度コントロールによって国内外規格試験の信頼性評価、並びに環境に強い製品づくりのための加速試験が行える。完成品をそのまま評価でき、テストピースでは分からなかった立体形状での評価が可能である他、試験用途によってUV、IR、日射ランプを光源ユニット交換で選択できる点、DIN、IEC、MlL、EPA、ASTM、ISO、JlSなどの規格に合致した光源ユニット搭載している点、同社の超促進耐候性試験機『アイUV・キセノンテスター』同等の光を利用可能であるなど同社試験装置との相関性が高いなどの特徴を有し、多くの来場者の注目を集めていた。 同展示会の次回開催は、2020年10 月21日(水)?23日(金)の3日間、ポートメッセなごやにて開催される予定。2019 年9月18 日(水)?20 日(金)ポートメッセなごやリード エグジビション ジャパン2019 年9月18日(水)?20日(金)ポートメッセなごやリード エグジビション ジャパン■ 会 期■ 会 場■ 主 催■ 会 期■ 会 場■ 主 催第2回[ 名古屋]ネプコン ジャパンエレクトロニクス開発・実装展第2回[ 名古屋]オートモーティブ ワールドクルマの先端技術展ハイテン材加熱炉用ヒータ『STC1200』プラットフォーム型リワーク装置『MS9000SEシリーズ』ガラスステージ式両面外観検査装置ミニチュア模型(手前)を交えた、複合環境試験装置に関する展示佐久間特殊鋼(株)のブースアズビル太信 (株)のブース