ブックタイトルメカトロニクス12月号2019年

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概要

メカトロニクス12月号2019年

MECHATRONICS 2019.12 9自動機に組み込める小型電子ペーパーを採用したアプリケーションに最適な小型モジュールタイプの実装基板検査装置を発売電子ペーパー駆動用ドライバ搭載16ビットマイクロコントローラを開発 日置電機(株)は、複数の電子部品検査を1台で行える実装基板検査装置『インサーキットテスタ FA1220』を発売した。 同製品は、H323×W200×D298mmとミニタワーパソコンクラスの大きさのため、ユーザーが所有する自動機に組み込むことができ、既存の自動機を使用することで設置スペースと費用が抑えられる。ほぼ同サイズの同社従来機『インサーキットハイテスタ 1220-50』と比較して3.2倍も検査ポイント数が増加し、検査部品数が多い場合、従来は複数台組み込む必要があったが、1台でまかなうことができるため、自動機内の省スペース化が実現できる。CEマーキング、KCマーキングを取得しており、各国同一検査品質を確保することが可能。従来機『インサーキットハイテスタ 1220-50』からデジタル信号処理を刷新した セイコーエプソン(株)は、小型の電子ペーパーディスプレイ駆動に最適なドライバを内蔵した16ビットマイクロコントローラ『S1C17F63』を開発した。 同製品は、外付けドライバを必要としないため部品点数を削減できるだけでなく、内蔵周辺回路の最適化によりチップサイズを縮小し、カード製品の耐久性を向上させる。また、リアルタイムクロック動作モードの消費電流120nA(typ.)と、従来製品比約40%低減に成功。これにより、電池容量を増やすことなく製品の長寿命化を実現できる。さらに、余った電流を表示の書き換えに活用することで、セキュリティコード更新間隔の短縮を可能にし、セキュリティ向上に貢献する。そして、表示ドライバ以外にも、Flashメモリ、EEPROM、各種タイマー、A/D 変換器、温度センサなどを搭載している。ことで、約16%処理能力が向上し、多チャンネル検査制御シーケンスを円滑に行うことが可能。自動機に組み込むほか、従来通りの使用方法であるセル生産にも対応し、小型卓上プレスや既存のシステムと組み合わせることにより、場所をとらないコンパクトな作業環境を構築できる。 インサーキットテスタは、電気検査により基板に実装された電子部品の故障や部品実装上の不具合を検査し、良品保証する検査装置である。近年、部品の小型化や高密化により外観検査では検出困難な事例も増えてきている。電気検査による信頼性の高い検査が必要になる一方で、検査設備を揃えるには設置スペースと費用が必要になる。また、大量の電子回路基板を早く正確に検査するニーズも高まっており、Society5.0(日本)やIndustry4.0(ドイツ)などに代表されるように、今後の生産ラインはスマート 電子ペーパーディスプレイは、紙のような読みやすさ、柔軟性、表示保持による低消費電力などの特徴をもち、電子書籍やサイネージをはじめ、電子棚札やICカードなど液晶に代わる表示媒体として市場が拡大している。特にICカード分野では、オンラインバンキングやオンライン決済の普及に伴い被害が増加しているフィッシング詐欺へのセキュリティ対策が急務となっており、ワンタイムパスワード付きカードや一定時間でセキュリティコードが切り替わる動的CVV / CVCカードなど表示付きカードが注目を集めている。しかし、折り曲げなど物理的な力による構成部品の破壊や、カード形状では搭載できる電池容量が限られるため、電池寿命を確保することが難しいなどの課題を抱えている。 同社では、すでにサンプル出荷を開始しており、月産50万個を予定している。2019.12ファクトリー化が求められる。 同社では、2019年9月13日より販売を開始している。請求番号M5004請求番号M5003請求番号M0006