ブックタイトルメカトロニクス11月号2019年

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概要

メカトロニクス11月号2019年

8 MECHATRONICS 2019.11 昨年に社名変更されましたがその経緯 と、以前と比べて変化した内容などにつ いてお聞かせください須原 : 以前の社名は富士機械製造株式会社でしたが、ちょっと堅いというか如何にも機械をつくっているメーカー色の強いイメージがありました。しかし、これからの時代はものをつくるだけでなく、サービスやソリューションの提供がより大事になっていくであろうということで、製造設備だけでなく、色々な製品に展開していきたいという思いもありました。 “FUJI”という社名は“富士機械製造”と比べ非常にシンプルではありますが、以前から国内外問わず「FUJI」「富士さん」などとシンプルに呼ばれていました。また、以前から“FUJI”をロゴマークとして使用しており、本社社屋にもこのロゴマークのプレートが社名の代わりに設置されていたので、それほど違和感も大きくなかったようには思いますが、“FUJI” 昨年、富士機械製造株式会社から社名変更した株式会社 FUJI。今回は社名変更に至った経緯と、先日の『JISSO PROTEC』に参考出品された新製品などについて、代表取締役社長 須原 信介 氏にお話を伺った。代表取締役社長須原 信介 氏全自動化に向けた“3つのゼロ”を実現させる新機種を開発~世の中に必要とされるものを先行して進める取り組み~と聞けば誰しもがどのような会社かすぐに思い浮かべていただけるよう、ブランド力の強化を図っていきます。 新しい社名を決めるにあたっては、どうしても「富士」という名前は残したいという意見が多く、それが尊重される形ですんなりと決定しました。 社名変更後の大きな変化としては、今年の6月に曽我社長が会長に、私が副社長から社長に就任しています。ただ私は、副社長の時にロボットソリューション事業本部の事業本部長も兼任していたのですが、現在はロボットソリューション事業が非常に大事な時期でもあり、そのため今回社長に就任しても引き続き兼任する形になっています。 次に、今年の『JISSO PROTEC』に展 示された新製品について、開発背景な どお聞かせください須原 : 我々が製品開発をする上で、重要なポイントになってくるのは「お客様が何を望まれているのか」ということだと思います。その1つとして、近年では特に人手不足が深刻な問題となっており、「できるだけ省人化、もしくは無人化したい」といったお客様のニーズが多くあります。 また現状は、非常に生産形態が複雑になっており、「多品種少量生産や変種変量生産の中でどうやって生産効率を上げていくか」といった課題もあります。そのため、段取り替えやあるいは部品交換において、如何に機械を止めることなく生産できるかが重要になってきます。 さらに、部品がどんどん小さくなっているため、実装そのものが非常に難しくなってきています。その中で、「どのようにして今まで以上に実装品質を上げていくか」という課題もあります。 この大きな3つの課題が今回の製品開発におけるきっかけとなり、コンセプトとしては「実装不良ゼロ」、「オペレータゼロ」、「機械停止ゼロ」という“3つのゼロ”を実現させようとスタートしました。その中でも一番の課題となったのは、部品交換にあたるテープフィーダの交換で、 これまで他社も省人化や自動化など色々と取り組んできましたが、どうしてもこの部分だけが大きなテーマとして残っていました。 ただ、“3つのゼロ”を実現するためには、どうしてもこの大きなテーマを解決する必要があります。声に出すことは簡単ですが、実際にやっていくとなると、今までと考え方を変えていかなくてはなりませ株式会社 FUJI写真1 自動部品補給システム搭載電子部品実装ロボット『NXTR(ネクストアール)』写真2 クリームはんだ印刷機『NXTR PM(ネクストアール ピーエム)』