ブックタイトルメカトロニクス10月号2019年

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概要

メカトロニクス10月号2019年

10 MECHATRONICS 2019.10家電リモコンや小型FA機器の5V動作の必要な製品にも幅広く対応する気圧/水圧を1つのセンサで計測可能な16ビットフラッシュマイコン新シリーズのサンプル出荷を開始デジタル防水気圧センサの量産を開始 セイコーエプソン(株)は、低消費電力16ビットフラッシュメモリー内蔵マイコンの新製品として、エアコンなどの家電リモコン製品や、タイムスイッチやカウンタなどの小型FA 機器に最適な『S1C17M40』を開発し、サンプル出荷を開始した。 同製品は、同社従来製品である『S1C17M3シリーズ』と同じく、液晶表示向けとして最適な仕様を備えた汎用性の高いマイコンである。加えて、内蔵発振回路の機能を『S1C17M3シリーズ』の±1 %(動作温度:25℃)から±1%(動作温度:0~85℃)に向上させ、かつ繰り返しデータの書き換えが可能なEEPROMを同社製マイコンでは初めて内蔵し、ワンチップ化した点を特長としている。これにより、さらに新たな用途が広がり、家電リモコンから小型FA 機器まで、様々なユーザー製品の部品点数や実装 アルプスアルパイン(株)は、ウェアラブルデバイスやライフラインの流量計などのIoT機器へ幅広く応用できる、デジタル防水気圧センサ『HSPPAD143A』の量産を開始した。 同製品は、圧力の計測範囲を従来品の300~1100hPaから300~2100hPaに拡大するとともに、防水構造を実現。これにより、標高9000mの低圧環境から水深10m の高圧環境まで、空気/水の媒体を問わず1つのセンサで計測することが可能。また、同社がこれまで社内で蓄積してきたIC設計のノウハウを活かした、フルカスタムの専用ASICを搭載。これにより1.8μA(LowPower Mode時)の低消費電流を実現し、セットの長時間稼働に貢献。さらに、FIFO(First In First Out)メモリの搭載や、既製のOリングとの組み合わせによるセット設計面積の削減に貢献する。 同社は、低消費電力技術と液晶駆動技術を集積した1チップマイコンで、様々な小型機器への組み込み提案を行ってきた。近年では、低電圧動作のみに対応したマイコンが増加している一方で、FA機器や一部の家電製品においては5V 動作に対応したマイコンのニーズが根強いことを受け、2017 年に動作電圧を1.8~5.5Vと広範囲に設定した『S1C17M3シリーズ』の量産を開始している。 今回開発された新製品は、『S1C17M3シリーズ』の次世代機種として位置づけており、今後も16ビットフラッシュメモリー内蔵マイコン『S1C17ファミリー』のさらなるラインアップ拡充を進めていく。 同社では、当面月産20 万個での量産を予定している。の簡略化など、ユーザーが扱いやすいよう設計を施すことで、ウェアラブル製品のほか、ガスメータのガス圧計測など用途を限定せず、様々な目的で使用することができる。外形サイズは、W3.1×D3.1×H2.6mm。 昨今では、スマートウォッチを中心にウェアラブルデバイスの多機能/高機能化が進み、ナビゲーションや健康管理、各種スポーツデータの記録など、様々なソフトウエアやアプリケーションが登場している。これに伴いウェアラブルデバイスは、通勤/通学などの日常生活に限らず、登山やダイビングといったアクティビティでの利用シーンも拡大し、「高度や水深など外部環境の情報把握」といったニーズが高まっている。 同社では、2019 年7 月より量産を開始し、月産10 万個を予定している。2019.10請求番号K5002請求番号K5001請求番号K0007