ブックタイトルメカトロニクス9月号2016年

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概要

メカトロニクス9月号2016年

10 MECHATRONICS 2016.9高精度/高速/高生産性を実現する最大56mA LED駆動に対応した小型精密CNC自動旋盤を発売16ビットフラッシュメモリー内蔵マイコンのサンプル出荷を開始 シチズンマシナリー(株)は、主軸台移動型CNC自動旋盤『シンコム』の新製品として『Rシリーズ』全4タイプを発売した。 同製品は、熱変位を抑える機械構造として、刃物台とガイドブッシュ装置の取り付け部分の一体化や、出力を最適化した回転工具モータと切削油ポンプの採用、正面/背面主軸/回転工具駆動装置に油冷冷却方式を採用することで発熱を抑制し、カバー構造の最適化も含め機械全体で熱変位の抑制を追求した。主軸は、従来機に比べて約25%の小型化と大幅な軽量化を果たし、素早い加減速と低振動による高精度加工を実現。常用回転数20,000min-1の主軸により、高速回転での安定性を向上させたことで小径精密部品加工における最適な切削速度がサイクルタイム短縮に貢献。小型主軸モータの採用な セイコーエプソン(株)は、オリジナル16ビットフラッシュメモリー内蔵マイコンの新製品として、最大56mA(動作電圧5V 時の1 端子あたりの最大出力電流。同時複数出力は不可。)LED 駆動に対応した『S1C17M13』を製品化し、サンプル出荷を開始した。 同製品は、動作電圧を1.8~5.5Vと広範囲に設定し、FA機器で要望の多い5V駆動に対応。また、最大56mA出力を可能とする端子を5本設定。この高出力端子をコモン端子とし、他のセグメント端子8本と組み合わせることで、コモン端子の配線上に外部トランジスタの配置が不要となり、最大8セグメント×5コモンのセグメントLED 表示を実現。さらに、ダイナミック点灯制御をサポートするハードウエアコントローラを内蔵。ユーザーは、簡単なソフトウエア設定で任意に点灯したいセグメントどによる主軸胴回りの小型化、サーボモータ配置の工夫、各部品の小型化設計などにより、機械本体奥行535mmの省スペース化を実現し、工場内の狭小スペースにも機械設置が可能。モータ/部品の小型化やサイクルタイムの短縮により、ワーク1個あたりの消費電力量を削減。無給油潤滑リニアガイドの採用や、ボールねじ給油量の最適化による潤滑油消費量の削減、各部のエア消費量削減設計を行い、ランニングコストの削減を実現。 従来のシンコム『Rシリーズ』は、小径精密部品の加工を得意とし、通信用コネクタピン、各種プローブ(測定用挿入針)や時計部品など精密さを必要とされる、φ0.5 ㎜にも満たない様々な部品加工に使用されている。今回、一から機械構造を見直してフルモデルチェンジし、『新Rシリーズ』としてさらに進化している。(LED)を選べ、細かな点灯間隔と4段階の輝度調整も可能となった。これらの新機能により、ユーザー側の製品コストと開発工数の低減に貢献する。 自発光で輝度が高く、暗い環境でも視認性の高いLEDは、シンプルな情報表示手段として有効であり、今後も需要が見込まれている。一方、LED 駆動では一定の輝度を確保するために10mA 前後の電流を供給する必要があり、昨今の低電圧/低消費電力型マイコンでは外部に専用の駆動回路を追加しなくてはならない状況である。また、効率よく複数桁のセグメント表示を行うためには、ユーザー側で制御ソフトウエアを開発してマイコンに組み込む必要がある。LEDはシンプルな表示だが、液晶駆動と比べて多くの外付け部品と同等以上のソフトウエア開発工数を必要とするため、コストと開発工数の低減が課題となっていた。 同社では、2017 年3 月に量産出荷を開始し、月産20万個を予定している。2016.9 同社では、2016 年7 月より販売を開始し、月産台数20 台を予定している。請求番号J5002請求番号J5001請求番号J0008