ブックタイトルメカトロニクス3月号2015年

概要

メカトロニクス3月号2015年

MECHATRONICS 2015.3 11スマートコミュニティ構築に最適な国際無線通信規格に準拠するリアルタイム演算機能とレポート出力機能を追加し汎用無線通信モジュールのインターネット販売を開始作業効率の改善に貢献するソフトウエアを発売　ローム（株）は、M2MやIoT、スマートメータを始めとするスマートコミュニティ構築に最適な国際無線通信規格「Wi-SUN（Wireless Smart Utility Network）」に準拠する汎用無線通信モジュール『BP35A1』の量産およびインターネット販売を開始した。　同製品は、32bit のハイパワーマイコンを採用することで、HEMSに最なWi-SUN 対応ファームウエアを搭載することができるなど、幅広いユーザーニーズに対応することが可能。日本国内における特定小電力無線（920MHz帯）の電波法認証取得済みでアンテナも内蔵しているため、高周波設計が不要になり容易な導入を可能にするとともに、UARTインタフェースを搭載しているため、ファームウエアと合わせて汎用性が高く非常に使いやすいモジュールとなっている。無線の特性として一番重視され　横河電機（株）は、データ収集制御システム『SMARTDAC＋（スマートダックプラス）』のラインアップであるデータロギングソフトウエア『GA10』の機能を大幅に強化した、『GA10 リリース2』を発売した。　同製品は、複数のチャネルから入力されたデータをリアルタイムに演算して表示する機能を搭載。コンピュータ言語等の専門知識は不要で、市販の表計算ソフトウエアのようにセルに式を記述していく方法で演算を設定でき、家電や空調設備の開発における多点温度監視の際に温度差を表示するなど、収集した値を必要なデータに加工して監視することが可能。従来は、指定した複数のデータを表形式で印刷することができるのみだったが、表に加えて、グラフ、文字や画像データを挿入したレポートの作成が可能になり、官公庁提出用のレポートや、ユーザー向けの製品評る受信感度においては、－103dBm（100kbps、BER＜0.1 ％）を実現し、つながりやすい特定小電力無線の中で、さらに高い通信品質を可能にしている。　近年、あらゆる分野で省エネの意識が高まり、各種インフラを効率的に使用するため、モニタリングを行い、制御／管理するシステムを活用したスマートコミュニティが注目されている。こうした中、スマートコミュニティ構築に最適な国際無線通信規格として、Wi-SUNの推進が進められている。Wi-SUNは、日本では特定小電力無線と呼ばれる920MHz 帯に相当し、スマートメータや交通インフラなどのスマートコミュニティのほか、M2MやIoT 市場にも最適とされている。電力会社のWi-SUN 採用決定や経済産業省が進める「大規模HEMS基盤整備事業」など、Wi-SUNが活躍できるシーンが増えており、今後の普及に期価試験結果のレポートなど、目的に合ったレポートを作成することができる。産業オートメーションにおけるデータ交換の相互運用規格であるOPC-UAに対応したことにより、他社のSCADAや上位のデータベースに接続できるようになり、データ収集／記録機器と同製品で構築したプラントの設備監視システムを上位システムから監視したり、収集したデータをデータベースに格納して共有したりすることが可能。　データロギングソフトウエア『GA10』は、データ収集／記録機器や測定器などと接続して、複数の機器のデータを一元的に収集、表示、記録するためのソフトウエアである。今回は、データを収集するのみならず、収集した複数のデータを演算した結果を表示したい、収集データのレポートを簡易に作成したいといったユーザーニーズに対応するため、機能を大幅に強化したモデルを開発した。　同社では、2015 年1 月20日より販売を開始し、年間1,200 本の販売を目標にしている（海外販売を含む）。2015.3待が高まっている。　同社では、すでに月産3 万個規模の量産ラインの確立とインターネット販売に必要なドキュメント、ファームウエアなどの準備を整えている。請求番号C5004請求番号C5003請求番号C0011