ブックタイトルメカトロニクス7月号2013年

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概要

メカトロニクス7月号2013年

MECHATRONICS 2013.7 924 時間連続稼働を前提とした高信頼設計を実現する非常用電源として期待されるEVの安全性確保に貢献する小型組込みボックス型コンピュータのバリューモデルを発売車載用漏電検出ICを開発(株)東芝は、永年培ってきた高信頼性設計技術、24 時間連続稼働設計、高メンテナンス性、長期供給/長期保守のコンセプトを取り入れながら、低コストを実現した産業用コンピュータのバリューモデルとしての位置づけで、小型組込みボックス型コンピュータ『EC20 model100』を発売した。同製品は、インテルCeleron 807UEプロセッサ(1.0GHz)を採用し、ギガビットEthernet を2ch 標準搭載、USB2.0 4ch標準搭載、CPU /チップセット内蔵グラフィック機能を搭載。24時間連続稼働を前提として、高信頼/長寿命部品を採用し、ディレーティングを考慮したハードウエア設計を行っている。1 ビットのメモリエラーを自動訂正可能な高信頼ECC メモリを搭載。ファンレス構造の採用により、ファンの定期交換が不要ローム( 株)は、車内用コンセントに使用されるACインバータや充電機器向けに車載用漏電検出IC『BD9582F-M』を開発した。同製品は、温度保証を従来の-20~95℃から-40~105 ℃の広範囲に拡張し、また車載用として必要とされている耐放射電磁波対策を行うことで、信頼性を確保。車載用半導体の規格「AEC-Q100」にも準拠。同社独自の技術を採用し、回路に工夫をもたせることで遮断性能を向上し、安全性を高めている。さらに、回路の最適化を行うことで、業界最少クラスの消費電流330μAを実現。高信頼性を保証しながらもバッテリーの消費低減にも貢献する。車載だけでなく、民生機器への適用も可能であり、今後もラインアップを拡充させていく。東日本大震災以降、電気自動車やハイブリットカーは、になるほか、ファン回転による騒音や塵埃の吸引/飛散が防止できる。コンパクトな筐体の採用により、様々な場所に設置が可能で、UPSとの組み合わせ時に安全にシャットダウンするための、リモートシャットダウン信号入力コネクタを標準搭載している。Windows7 に対応し、長期製品供給(販売開始後5 年間)と長期保守対応(製造終了後7 年間)を実現。近年、医療装置や部品検査装置などに小型PCが組み込まれて使用されている。そのうち、コンピュータの実装スペースが確保しづらいなど省スペース性ニーズ、冷却ファンやハードディスクなど駆動部分を排除した機器構成での使用など、長期安定稼働するコンピュータとして、組込み型の産業用コンピュータのニーズが高まっており、またコスト低減ニーズも高まっている。本来の運送機能にプラスして「非常用電源」としての期待が高まっている。スマートフォンをはじめとする携帯機器だけでなく、消費電力の大きな家電製品も使用可能なAC100Vの車内用コンセントが自動車に搭載されるようになり、新たな電力供給源と考えられている。こうした車内用コンセントを安心/安全に使用するために必要とされているのが、漏電検出IC である。住宅には感電や火災を防ぐため、この漏電検出IC を搭載した漏電遮断器が必ず設置されているが、車載でも同様に感電や火災を防ぐために採用が検討され始めている。しかし、自動車で使用するには、温度保証などを含めた信頼性面での厳しい課題を克服する必要があった。同社では、2012 年8月から既にサンプル出荷を開始しており、2013 年6月下旬から当面月産5万個の同社では、販売台数5,000 台/年を目標にしている。規模で量産を開始する予定。生産拠点は、前工程がローム浜松(株)(浜松市)、後工程がROHM ElectronicsPhilippines, Inc.(フィリピン)となる。2013.7請求番号G5004請求番号G5003請求番号G0005