ブックタイトルメカトロニクス7月号2013年

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概要

メカトロニクス7月号2013年

8 MECHATRONICS 2013.7高速/低コスト切断/高い段取性と安全性を実現した従来比1.5倍の高精度測定を実現し、新型ファイバレーザ加工機を発売簡単かつ短時間に計測できる精密屈折計を発売 コマツの100 %子会社で、板金/鍛圧機械の製造/開発/販売/サービスを行うコマツ産機(株)は、独自開発したレーザ発振器を搭載し、高速エコ切断/高い段取性と安全性を実現した新型ファイバレーザ加工機『KFL シリーズ』の販売を開始した。 同製品は、同社が独自開発したレーザ発振器の高品質レーザビームにより、同社同出力炭酸ガスレーザに比べ約6倍の切断速度を実現し、圧倒的に高い生産性をもたらす。ファイバレーザの高い発振効率により、同社同出力炭酸ガスレーザに比べ、単位長さ切断時に必要な電気代を93%低減(同社炭酸ガスレーザ2kW出力にて、ステンレス厚さ1mm切断時の比較)。また、ファイバレーザによる電気代の低減に加え、空気中の窒素ガスを分離し濃縮アシストガスとして使用する特殊ガス装置を標準(株)島津製作所は、カメラレンズなどに用いられるガラス/プラスチックなどの固体試料から、薬品/香料/石油系液体などの液体試料まで、様々な透明試料の屈折率を、±2×10-5の高精度で、簡単かつ短時間に計測できるカルニュー精密屈折計『KPR-3000』を発売した。同製品は、5 波長で40 秒という測定時間の高速化と± 2 × 10- 5 の測定精度を実現し、光源にはスペクトル光源ランプの輝線を用いているため、正確かつ安定した測定が可能。従来は、側面にあった試料室を装置の前面に配置し、試料の出し入れを容易している。カメラを搭載し、PC のモニタ上にスリット像を表示することで、測定が正しく行われているかどうかを観察できる。さらに設置の自由度を高めるため、装置の筐体数を削減するとともに、各筐体の設計を見直すことにより、体積装備し、薄板切断時のアシストガス代を65%低減。小ロット品加工時にも、簡単/スピーディに対応できるよう加工機前面にはガルウィング構造を採用し、従来板厚や材質ごとに交換が必要であった加工ノズルも2種類のみとすることで、加工機の高生産性を損なうことなく高い段取性を実現。天井までを覆う金属製全面フルカバー構造を採用し、レーザ光の反射、スパッタ飛散を防止するとともに、各種安全インタロックによりレーザクラス1(JIS 規格)の安全性を実現。 コマツ独自の「KOMTRAX システム」を標準装備し、稼働状況、生産品目ごとの加工実績管理や日報作成、保守部品の使用経過状況や交換履歴に加え、新たに消費電力量、アシスト比で従来の6 割に小型化している。V ブロックプリズム方式の採用により、屈折率の測定範囲(標準:1.20 ~2.05、オプション追加:1.20 ~ 2.28)が広く、高屈折の光学材料から低屈折率の液体まで多様な試料の測定が可能。直径3mm、厚さ1mm の微小ガラス試料や、小型密閉容器を用いて揮発性の高い液体試料の測定にも対応できる。光学素材、光学素子、光学機器などの研究/開発/製造において、屈折率を高精度で測定することは高品質な製品を提供するために必要不可欠である。ただ従来の測定器では、測定値のばらつきが生じたり、前処理が煩雑であったりすることから、これらの課題を克服する測定器が求められている。また、エネルギーや化学製品の分野では、高付加価値な機能性液体の開発/製造においガス消費量についても、インターネットで閲覧が可能。 同社では、シリーズ3 機種(KFL1048 / 2048 /2051)をラインアップし、50 台/年(3 機種合計)の販売を目標にしている。て、混合比の微小な違いがその特性に大きな影響を与えることから高い品質管理が必要である。高精度かつ簡便に、液体試料の同定や濃度/混合比を求められる測定器が望まれている。同社では、2015 年度までの累計で販売計画30 台を予定している。2013.7請求番号G5002請求番号G5001請求番号G0004