メカトロニクス3月号2013年

メカトロニクス3月号2013年 page 13/60

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概要:
MECHATRONICS 2013.3 13所 在 地:U R L:事業内容:愛知県名古屋市http://www.nagoya-kagaku.com環境試験機、センサなどの販売/サービス。名古屋科学機器株式会社・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・....

MECHATRONICS 2013.3 13所 在 地:U R L:事業内容:愛知県名古屋市http://www.nagoya-kagaku.com環境試験機、センサなどの販売/サービス。名古屋科学機器株式会社・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・テムなど独自の制御方式を開発、②クロスアウトプット制御により、運転時の最大電流量、要求電力量が小さくなった(省エネ率最大60%)、③遠隔モニタリング、USBメモリーによるデータ移管、E-mail 通報が可能、④ネットワーク診断サービスや試験規格のダウンロードが行える、Webサービスを用意している、⑤LED 照明を採用し、温湿度制御範囲全域において点灯することができる、⑥パネルの接合部に用いるシール材を開発し、低分子シロキサンの発生を防ぎ、シール材からの刺激臭も抑えている、などが挙げられます。 エコ運転機能、冷凍機パラレル制御、デフロストフリー機能など、節電とパフォーマンス、信頼性を両立させた冷熱衝撃装置『TSAシリーズ』は、時代のニーズに的確に対応した新しいタイプの装置です(写真3)。特徴としては、①温度復帰時間を正確に満足させながら、予冷/予熱に必要な熱量を絶えず計測して、予冷/予熱の最短運転時間を自動的に算出するアルゴリズムを新しく開発し、消費電力をさらに低減でき、再現性/信頼性も向上させる、②制御温度に合わせて、冷凍機を2台同時、あるいは1台単独の切替稼働する冷凍機パラレル制御システムにより、最適な冷凍能力で運転し、さらに低温さらし温度安定時には、電子膨張弁により冷凍能力を絞り消費電力を低減する、③デフロストフリー機能により、除霜による試験中断をせずに500 時間の連続運転が行え、15分のさらし試験条件であれば1,000サイクルの連続試験が中断することなく行える、④サイクル終了後やさらし終了後の試験中断を予約でき、また6個のサイクルカウンタごとに試験中断予約が行え、試料の抜き取りや試料追加などに利用できる、などが挙げられます。 環境試験機以外でも、最近注目されているエネルギー分野の二次電池関連機器として、電気と温度を同時に印加できる省スペースで高精度なオールインワン充放電評価システム『アドバンストバッテリーテスター』に力を入れています(写真4)。特徴としては、①3 槽個別制御の恒温槽を搭載し、同時に様々な試験が行える、②専用の電池ホルダで試料のセットも簡単に行える、③試験条件設定の豊富なアプリケーションを用意し、お客様の要求に合わせて様々な試験に対応できる、などが挙げられます。 それからセンサについては、工業関連で特に重要とされる温度センサが主力となっています。特に、オメガエンジニアリング社の温度センサを中心に販売を行っており、ビッグサイエンスといわれる宇宙航空開発機構(JAXA)のH2-Bロケット、エコカーなどで脚光を浴びてきている燃料電池や二次電池の開発にも深く関わるなど、最先端科学研究に関する温度センサを幅広くラインアップしています。こちらも、最近特に力を入れている製品をいくつか紹介します。 高応答性タイプ極細熱電対『TSP』は、25μの熱電対素線にリード線を取り付けています(写真5)。特徴としては、①熱電対自体の熱容量が小さいので応答速度が速い、②半導体チップ部品などの極細部品の温度測定に最適、③コネクタ接続によりセンサ交換が容易、などが挙げられます。 多点式・表面貼り付け型熱電対『SMCO』は、貼付式熱電対とマルチピンコネクタで構成され、多点温度計測の手間を解消します(写真6)。特徴としては、①ホイル状の熱電対を使用しているため、応答性が早い、②マルチピンコネクタ接続により、センサ交換が容易、③正確な表面温度が計測できるシート状の熱電対、などが挙げられます。 高真空温度計測用フランジは、様々な真空フランジ、計測点数にも対応することができる製品です(写真7)。特徴としては、①真空側はセラミックコネクタを使用し、アウトガスの心配がない、②オメガコネクタで、熱電対、補償導線と簡単に接続できる、③最高使用温度650℃を実現、などが挙げられます。 この他にも、幅広い分野に対応する製品群を用意し、お客様のニーズにマッチする提案を行っています。 今後の展開についてお聞かせ下さい岡野:引き続き、環境試験機とセンサを柱とする事業に力を注いでいきます。環境試験機については、現状では民間の企業を中心に事業展開を行っていますが、今後は大学などの研究機関にも事業の幅を広げていき、最新情報の収集などに努めたいと考えています。また、センサについても、工業関連に必要不可欠な温度計測に重点をおいた事業展開を進めていきます。 さらに、サービス分門の強化も行っていきます。安全なサービスを提供できる体制を整えるため、様々な安全基準/資格などを取得し、また技術的なサービスの向上を図るため、サービススタッフの強化/活性化にも積極的に取り組んでいきます。 そして、研究開発を支援するという立場から、自動車産業、航空宇宙/防衛産業、次世代エネルギー分野などの最新の研究開発試験に貢献できるよう、環境試験機とセンサの専門商社として最新情報と先端機器を取り揃え、次工程はお客様として、相手のことを考えて物/情報を受け渡していきたいと考えています。本日はお忙しい中ありがとうございました。写真3 冷熱衝撃装置『TSAシリーズ』写真4 オールインワン充放電評価システム『アドバンストバッテリーテスター』写真7 高真空温度計測用フランジ写真5 高応答性タイプ極細熱電対『TSP』写真6 多点式・表面貼り付け型熱電対『SMCO』