メカトロニクス10月号2012年

メカトロニクス10月号2012年 page 56/60

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56 MECHATRONICS 2012.10 電磁波ノイズ対策部品/材料、計測機器、測定施設、EMCコンサルティングなど、EMC・ノイズ対策に関連する最新技術を一堂に展示する専門技術展である、第25回EMC・ノイズ対策技術展が、東....

56 MECHATRONICS 2012.10 電磁波ノイズ対策部品/材料、計測機器、測定施設、EMCコンサルティングなど、EMC・ノイズ対策に関連する最新技術を一堂に展示する専門技術展である、第25回EMC・ノイズ対策技術展が、東京ビッグサイトにおいて開催された。■空間における磁界レベルを見える化 (株)ノイズ研究所は、空間磁界可視化システム『EPS-02EMF』を紹介していた。 同システムは、カメラの画像から磁界センサの位置検出を行い、そのセンサで測定した信号をリアルタイムで周波数解析すると共に強度レベルを把握し、その強度レベル分布を測定対象物の実画像と重ね合わせてPCのモニタ上にカラー表示できるシステム。 ICNIRP( 国際非電離放射線防護委員会)の人体曝露に関するガイドラインで公表されている参考レベルを測定/解析/可視化し、対策にかかる工数の削減に寄与する。■ノイズマップを3次元で表現 森田テック(株)では、ハイブリッド EV自動車向けの手持ち式空間電磁界可視化システムを紹介していた。 EMCノイズスキャナ『WM9500X』は、ノイズマップを3次元で表現。手持ち式なので測定空間を直感的に測定できることに加えて、ステレオカメラの利用により、センサ位置の3次元座標測定が可能。豊富なプローブ、センサ群を利用でき、写真上にノイズマップを重ね合わせることにより、発生源を容易に特定することができる。■豊富な経験と高い技術力を有する 試験所 テュフズードオータマ(株)では、長年の実績を有する同社のEMC/製品安全試験所における電磁波測定、製品安全試験、ノイズ対策支援、無線認証試験、電磁環境調査および現地試験に関する展示を行っていた。 同社では4拠点体制で様々な試験サービスを提供している。EMC、車載EMC、防衛/航空、製品安全、医療機器に対応している他、技適/認証、EMCノイズ対策支援、環境/出張試験、教育/情報発信も行っている。海外の無線の認証サポートも行っており、韓国、中国、台湾のスタッフを多く擁しているのも特徴だという。■振動を『見える化』 NECトーキン(株)では、圧電式振動センサを展示していた。 同製品は、機器などの広帯域な微小振動を計測し、機器の内部状態を監視/計測するセンサで、従来比20倍の高感度、広帯域(10Hz~15kHz)を実現しつつ、低価格を実現。セラミックス材料の組成の最適化、独自の振動拡大機構で振動を効率よく電気信号に変換する。大量の振動情報をリアルタイムに収集して振動波形解析技術できめ細やかに意味抽出を行うので、振動センサを多数点に配置することで、劣化予兆として現れる微小な情報を収集できる。ブースでは鉄道模型の走るジオラマを用いた、ライフラインの劣化予兆を『見える化』するデモンストレーションを実施。ライフラインの異常モニタ、機械的摩擦、ポンプ正常動作モニタ、摩擦音、きしみ音の検知を行っていた。第25回 EMC・ノイズ対策技術展第27回 電源システム展2012年7月11日(水)~7月13日(金)東京ビッグサイト一般社団法人 日本能率協会■ 会 期■ 会 場■ 主 催 スイッチング電源、パワーコンディショナなどによる電力変換や、UPS、キャパシタなどによる電力安定供給に関する最新技術を一同に集めた専門技術展である、第27回 電源システム展が、東京ビッグサイトにおいて開催された。■環境へ配慮した高効率HVDC電源 (株)ベルニクスでは、HVDC(高圧直流給電)システム用ハイパワー電源『BHVDシリーズ』を紹介していた。 6kW(2.2kW×3ユニット)のBHVDシリーズ 高圧直流給電用『1U 6kW 94%』の製品は、環境へ配慮した高効率HVDC電源で、特徴として、①1Uサイズ19インチラック搭載(1ユニット×3台)、②3ユニットで6kW 出力、③ 最大効率94% 以上、④並列運転機能付き(最大6ユニット)、などが挙げられる。  HVDC方式であることから、ACUPS方式と比べて約10~20%の電力の削減を実現しているのも大きな特徴となっている。■データ通信と無線給電を同時に実現 ルネサス エレクトロニクス(株)では、ワイヤレス給電システムソリューションを参考出展していた。 これは、同社の独自方式により、データ通信と無線給電を同時に実現するというもの。用途としてはスマートフォン、小型AV機器/モバイル機器などへの適用がある、としている。 データ通信と無線給電を同時に実現し、既存通信フォーマットの流用により、さらに手軽にシステムへの組み込みをサポート。受電デバイスを設置する自由度が向上(使い勝手の向上)する他、相互通信によって、データ通信(認証)のみならず、安全性の向上を実現する。 同技術は、充電時に電源ケーブルを繋げる煩わしさを解消するだけでなく、筐体のデザイン自由度を高め、機器の利用用途を大きく変える可能性を有するものである、として、多くの来場者の注目を集めていた。■ピーク負荷200%対応の基板型電源 オムロンでは、新たに15W、30Wタイプもラインアップされた、基板型電源『S8EX』のラインアップを紹介していた。 同製品は、小型でコストパフォーマンスが求められる装置製造における、省スペース/省工数/省コスト化に貢献できる電源。ピーク負荷対応で定格電流の200%出力機能を有する(一部機種は未対応)。突入電流や一時的に大きな電流が必要な場合であっても、安定出力を維持。そのため、ワンサイズ上の容量の電源を選定する必要がない。さらに6方向取り付け可能で、50×132mm(50W)という小型サイズであるため、狭い場所にも組み込みが可能であることから、装置の小型化、省スペース化を実現することができる。また、配線作業が簡単なので、装置組み立て時の工数低減や、配線ミスが防止できる。小型でスリムであるため、卓上型などの小型装置でも空いたわずかな場所に取りつけられるなど、装置設計でのメリットがある他、スリムなオープンタイプであれば重ねて設置することで省スペースで複数台の構成が可能である。空間磁界可視化システムに関する展示ベルニクスの展示ワイヤレス給電システム基板型電源『S8EX』の紹介パネル2012 年7 月11日(水)~7月13日(金)東京ビッグサイト一般社団法人 日本能率協会■ 会 期■ 会 場■ 主 催森田テックのブーステュフズードオータマのブース圧電式振動センサに関する展示