ブックタイトル実装技術7月号2021年特別編集版

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概要

実装技術7月号2021年特別編集版

22設計・解析・シミュレーション 1  持続可能な開発目標(SDGs)達成   に向けて製造業が取り組むべきこと 世界の人口は78 億人から2030 年には85 億人、さらに2050 年には97 億人へと増加するように予想されている。急激な人口増加による貧困や飢餓、社会的不平等などの課題が生じやすく、これまでのような大量生産・大量消費を見直す必要性が高まっている。このような国際情勢を受けて「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)」(図1)という理念が注目を浴びており、製造業として取り組むべき内容を考えて行動することが重要である。  製造業、ここでは特に電子系製造業を例に考えてみるが、家電などの電子機器、スマートフォンなどの通信機器、エレクトロニクス化が急速に進んでいる自動車、電車などの交通系インフラなど多岐にわたる。また、医療、金融、流通、教育という分野をみても、全てがデジタル化の流れとなっており、ICT(Information and CommunicationTechnology)、IoT(Internet of Things)、CPS(Cyber-Physical System)、A(I Artificial Intelligence)、5G(5th Generation:第5 世代移動通信システム)など高度な技術がベースとなって発展している。このような電子機器開発や生産を支えるために、設計環境の効率化や、DX(DigitalTransformation:デジタル・トランスフォーメーション)を推進するためのEDA(Electronic Design Automation)ツールの高度化と活用環境構築は重要と考える。製造業のDX:モノづくり現場でデータ利活用を促進するためのEDAツールの高度化と活用環境(株)図研 / 長谷川 清久図1 持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けて製造業が取り組むべきこと