ブックタイトル実装技術5月号2021年特別編集版

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概要

実装技術5月号2021年特別編集版

19低炭素社会対応型車載用フッ素コンフォーマルコーティング剤『AegisCoat XWOP-023』の開発環境関連技術ホールの発生リスクが高まるため限界がある。 これに対して『XWOP-023』は沸点の低いフッ素溶剤を用いており、最短で30 秒前後での乾燥が可能である。 また、その優れたレベリング性により薄膜化してもピンホールの発生リスクが低くなっている。 『XWOP-023』のこれらの特徴により熱乾燥硬化工程の大幅な削減が可能となる。 図1に各コンフォーマルコーティング剤における濃度・溶剤別の塗布膜厚と指触乾燥時間の関係を示す。2. 安全性(引火点なし) 『XWOP-023』は作業現場における火災発生等の危険性や有害性のリスク低減に貢献できるよう、引火点がなく、有害性の低いフッ素溶剤を使用している。 この溶剤は消防法上の危険物に非該当になるため、防爆設備や危険物倉庫が不要となり、工場管理上の負担も小さくなる。3. 耐久性(熱衝撃) 一般的なアクリル系樹脂、ゴム系樹脂は長期間の温度変化の繰り返しによって次第に熱劣化が進行し、脆性が増すことでクラックや剥離が発生し、最終的に絶縁性(耐電圧性)が失われる。 図2にフッ素系樹脂である『XWOP-023』と他社品A(ゴム系樹脂)、他社品B(アクリル系樹脂)の「熱衝撃試験のサイクル数と耐久性(外観および耐電圧の変化)」を示す。 他社品A(ゴム系樹脂)や他社品B(アクリル系樹脂)は200サイクルからクラックが発生しはじめ、300サイクルを経過すると耐電圧試験(1500V)でも不適合となるのに対して、XWOP-023は2000サイクルを経過しても何の異常も発生しておらず高い耐久性を示すことが確認できる。(株)野田スクリーン図2 熱衝撃試験のサイクル数と耐久性(外観および耐電圧の変化)【試験方法】?塗布基材:くし型電極基板2型(参照規格:JIS Z3197) ?試験槽条件:-65℃ /30 ⇔ 125 ℃ /30? 100サイクル毎に耐電圧試験(参照規格:MIL-l-46058C)により絶縁性を判定する図1 膜厚と指触乾燥時間の関係