ブックタイトル実装技術4月号2021年特別編集版

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概要

実装技術4月号2021年特別編集版

27量産現場における鉛フリーはんだ実装理想的な製品製造現場の実現のために 耐熱性の低い挿入部品は、断熱治具のみでは対応することができず、放熱治具も必要となる。 また、部品の配置によっては、給熱治具も併せて必要となる場合もある。4. 低融点はんだと治具の使用 自社製品であれば、低融点はんだでの対応も可能である。図2に、「温度プロファイル事例 ②」を示す。 下部ヒータのみを使用することのメリットは、下記の通りである。① 基板上面に印刷されたフラックスの劣化を抑えることがで  きる② 基板上面の部品への熱影響を抑えることができる③ ホール内のぬれ性が安定する④ 耐熱性の低い部品の実装が可能⑤ 1個の温度プロファイルで多機種の実装が可能で、温度プ  ロファイルの切り替えも不要⑥ 基板全体の温度差がなくなり、はんだ付け時に不良が抑え  られる⑦ その他 はんだ付けの原理から見た場合、温度プロファイルは画一的である必要はなく、複数の形態や規格があってしかるべきであり、そのでき映えを基準とすることによって、工法や生産性の改善が可能となる。河合 一男図1 温度プロファイル事例 ①図2 温度プロファイル事例 ②1)( 使用リフロー炉…アントム(株)製『Uni-6116α』)耐熱性の低い部品はリフロー後も温度が上昇リード及び基板表面の温度は、はんだの融点以上下部ヒータのみで実装、ぬれ性良好