ブックタイトル実装技術4月号2021年特別編集版

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概要

実装技術4月号2021年特別編集版

21仕事の効率化?「ブレインダンプ」と習熟度の上げ方理想的な製品製造現場の実現のために456思う。年齢を重ねるごとに、情報がすぐに出てこないという傾向は顕著になると思う。いわゆる「ど忘れ」というものである。 この物忘れも、加齢とともに多くなってくると思うが、個人差もあるだろう。少なくとも私は、年々、情報過多が進んだことで、物忘れが多くなっていると感じているので、なるべく脳内に多くの情報を入れないことを実践しているのである。 つまり先述した、TVを見ない、ネットニュースを限定する、スマホの通知を全てオフにする、などの情報の選別である。 しかし、こうした対策だけでは、頭の中の整理整頓をするのが難しい、ということも現実である。 仕事上でも処理する情報が多く、増えているので、定期的に脳内情報の整理をすることにしている。いわば、その脳内情報の棚卸しが、今回紹介する「ブレインダンプ」なのである。   「ブレインダンプ」を行うタイミング では、どんな時に使うのか…というと、私は仕事でもよく使用しているのであるが、もちろん、プライベートでやっていただいてもかまわないものである。むしろ最初は、気軽にできるのでプライベートで行うほうがおすすめかもしれない。 いずれにしても、定期的に自分の行動を見直す、良い機会になると思う。 ?何かに行き詰まった時 ?どうしていいか分からない時 ?新しいアイディアが欲しい時 ?新たなビジネスを始める時 「行き詰まってる時」といっても、そのような状態だから、どうしていいか分からないと思うが、上記のような時に行う。 自分で会社を経営していると、いろいろなアイデアを出してビジネスを展開したり、拡張したり、あるいは別の路線を選択したりと、いろいろと考える必要があるが、なかなかアイデアが出てこない時に「ブレインダンプ」でアイデアを出しやすくしている。   「ブレインダンプ」を行う際のポイント 「ブレインダンプ」を行う際のポイントは、「はじめは、実際に紙に書き出すほうが効果的」ということである。 私も最初の頃は、紙に書いて「ブレインダンプ」を行っていたものであるが(図1)、付箋を使って行うと、さらに便利かと思う。これだと、書き出したものを、後で並び替えることができるため、便利で、効果もあると思う。 一説によると、人間は何かを書くことによって、指先から脳内が刺激され、より効果が高まると言われている。   「ブレインダンプ」のやり方 では以下に、「ブレインダンプ」のやり方を説明する。まず、紙とペンを用意していただき、その上で、これから紹介する4つのテーマについて書き出していただきたい。 1テーマ5分から約10分の間、集中して一気に書き出してほしい。「これ以上は、出てこない!」というぐらいまで書き出すことが重要で、とにかく一気に集中して各テーマの内容を頭の中から吐き出す。 4テーマあるので、40 分から1 時間みておいていただきたい。なお、慣れてきたら多く出せるようになるので、最初は焦らなくても大丈夫である。また慣れてきた場合は、やり方も試行錯誤しながらアレンジし、やりやすいようにやってもらえればいい。 これを何回もやってみて、慣れたらPCソフト(たとえばマインドマップを作る無料ソフトなど)を使用するといいと思う。 なお、「頭の中を吐き出す」に対しての注意点が1つある。それは、「書き出したキーワードの良否判定をしない!」ということである。 あれとこれは同じ意味だ、とか、これは表現がおかしいといったことは関係ない。ただひたすらに書き出していくのである。(一社)実装技術信頼性審査協会、STC ソルダリング テクノロジ センター図1 筆者が行った手書きの「ブレインダンプ」