ブックタイトル実装技術3月号2021年特別編集版

ページ
21/36

このページは 実装技術3月号2021年特別編集版 の電子ブックに掲載されている21ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

実装技術3月号2021年特別編集版

19透明フレキシブル基板『SPET(Super-Polyethylene-Terephthalate)』プリント配線板技術箔+加工はフォトリソグラフィ+絶縁に印刷を組み合わせた独自の透明フレキシブル基板である。   透明フレキシブル基板   『SPET』 透明フレキシブル基板『SPET』は、基材がPETで透明な接着剤を用いて銅箔を貼りあわせた3層フレキシブル銅張積層板(FCCL:Flexible Cupper Clad Laminate)であり、そのFCCLを加工してフレキシブル基板とした製品である。 特徴は、PETが持つ高い透明性と電気絶縁性を活かし、安価な透明フレキシブル基板の組み合わせとした。ただ、このPETと銅箔の組み合わせだけだと耐熱性に欠けるため、メンブレンスイッチなどの用途に限定される。そのため我々の透明フレキシブル基板『SPET』は、PETの耐熱性を補うために接着剤の耐熱温度を260 ℃まで高めることで、耐熱性が低い欠点を克服した。耐熱温度を上げることにより、低温はんだに限定されるが一般のフレキシブル基板の自動実装と同じラインでの生産が可能となった。 さらに昨今では、耐熱温度をより高くする製品の要求があり、サブストレートに耐熱温度が260℃ある接着剤を用いることで、リフロー耐熱性をさらに高めた透明フレキシブル基板『SPET-NN』の開発も行った。 図1は、透明フレキシブル基板『SPET』の断面構造である。この断面構造からサブストレートとしてPETを除いた2層FCCLで加工した製品が『SPET-NN』である。 透明フレキシブル基板『SPET』は、この耐熱性と透明性を活かして、例えば写真2 のようにLEDをドットマトリックスに配置して、透明なディスプレイなどにも採用されている。 さらに、LEDを小型化したミニLEDやマイクロLEDを透明フレキシブル基板に搭載した高解像度透明ディスプレイの開発も進んでいる。 また、透明フレキシブル基板『SPET』の比誘電率は2.77とLCPと同様に低く、高速伝送用コネクタのはんだ実装が可能である。 また、透明フレキシブル基板『SPET』は伝送損失を抑える仕様であるため、第5世代移動通信システムに対応した透明アンテナとして採用されている。 このように、透明フレキシブル基板『SPET』は、多くの用途で使われはじめている。   すぐに暖まる   透明ヒータフィルム 透明ヒータフィルムは、表2のように4種のヒータ線の種類に大別することができる。 “すぐに暖まる透明ヒータフィルム”は、透明ヒータ線の種類大別でいえばメタルメッシュ型を使うことが多い。メタルメッシュ型は、透明性の優位性は他の種類よりも少し劣るが、ヒータが暖まる速度は優れる。 このように代表的な4種のヒータにおいてメリットやデメリットがあり、透明フレキシブル基板と同様に透明ヒータも必ず1つの方法が良いと言える状態ではなく、製品の要求に合わせて最適な組み合わせで透明ヒータフィルムを形成する必要がある。シライ電子工業(株)写真2 透明LEDドットマトリックス表2 代表的な透明ヒータ大別図1 透明フレキシブル基板の断面構造34