ブックタイトル実装技術10月号2020年特別編集版

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概要

実装技術10月号2020年特別編集版

33できることになる。 リジッド基板、リジッドフレキシブル基板、フレキシブル基板の輪郭形状が複雑だったとしても、カットライン上にレーザを繰り返しあてることにより、切り取ることができる。 材料を層状に加工していく、というレーザの特徴を応用することも可能で、たとえば材料の表面のみ除去することで彫刻(マーキング)やザグリ(キャビティ)加工を行うことができ、複合材料の切断もできる。2. レーザの種類 図2の表は一般的なPCB材料についてのレーザ吸収率を示したものである。 レーザの種類は波長によって呼び分けられており、波長が低いほうから、エキシマ(248nm)、UV(355nm)、グリーン(532nm)、IR(1064nm)、CO2(9.4μ m と10.6μ m)と代表的に分類される。その中でもUVレーザは3種類すべての材料において比較的高い吸収率を保っている。 UVレーザよりもエキシマレーザのほうが各材料への吸収力は高いが、装置・ランニングコストが高額なため、PCBカット用途にはコストパフォーマンスの観点から使用することは推奨できない。一方のCO2レーザは銅への吸収率がほぼなく、銅箔へのダイレクト加工はできないが、樹脂・ガラスへの吸収図1 レーザデパネリングの加工工程図2 PCB材料とレーザ吸収率