ブックタイトル実装技術8月号2020年特別編集版

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概要

実装技術8月号2020年特別編集版

20はんだ接合技術1342   はじめに   ~前回記事の反響~ 昨年(2019年)の本誌8月号にて「“手直し不要”を実現するはんだ付け専用ロボット メイコーが提唱する常識を覆す“真”理論」を発表してから1 年が経過した。 発表後の反響は当方の想像をはるかに超えて大きく、展示会などはるばる遠方から駆けつけていただいた読者の方も多くおられた。 また、当社ロボットの導入のご検討をいただくケースも多く、感謝とともにノウハウの流出を覚悟でペンを取った甲斐があったと感じている。 一方、読者(生産技術部門、製造部門の方々)とお話をさせていただき、改めてはんだ付けロボットへの関心の高さを伺い知ることができた。   当論の主旨   ~最新動向を踏まえた加筆版~ 今回の主旨としては、下記を述べてゆく。 (1) 現在のロボット化における実情 (2)( 1)の原因 (3) (2)を克服する当社ロボット(以下、メイコーロボット)   の紹介 主に、メイコー以外の他社製はんだ付けロボット(以下、X社ロボット)を比較材料にしながら解説を進める。   ロボット化の理由   ~動機3点~ 前回(一年前)から比較して、現在のロボット化への機運はさらに高まっている。 その理由は、以下3点が挙げられる。(1) 品質管理の問題 作業者による手付けでは品質にバラつきが生じる 微細化・高密度化が進む昨今では品質管理が難しい(2) 人手の問題 人手不足 作業者の高齢化による後継者不足(3) コロナ騒動の影響 テレワークなどの普及により、製造現場においても省人化 は推進されてゆく 上記3点の問題を解決する存在として、はんだ付けロボットに注目と期待が集まっている。しかし、はんだ付けの自動化について、ここに大きな盲点が存在している。   やはり、うまくいっていない    ~ロボット化の盲点~ 前回も指摘したが、(X社ロボットを使用した)自動化は業界全体としてうまくいっていない。つまり、1年経過した現在においても状況は改善していない。その理由は、前項にて触れた「はんだ付けロボットの盲点」と深く関連している。 では、その盲点とは何か? それは、(X社の)はんだ付けロボットに問題がある。その問題により、はんだ付けの品質は不安定になる。加えて、その問題はロボット導入後の量産時に露見する、というものである。 そして、導入前のはんだ付け実験(10~20ワーク程度)では問題が生じないケースが多い。導入後の量産に入ると、品質(不良率、不良個所、不良内容)において不安定さが露見される。ここが盲点なのである。“手直し不要”を実現するはんだ付け専用ロボット【 メイコー“真”理論2.0】(株)メイコー / 伊東 薫