ブックタイトル実装技術6月号2020年特別編集版

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概要

実装技術6月号2020年特別編集版

33ハイエンド電子部品実装機『NXTR』とデジタルツインの実現実装プロセステクノロジー3補給作業が間に合わず、部品切れによる生産停止が発生してしまう。 ダウンタイムをなくそうとすると、オペレータ数を相当数配置する必要があるが、こうしたタイミングは1日に数度であるため、一般的な状況ではオペレータは余剰な状態で生産することになる。より少ないオペレータで平穏に生産ができるようにするためには、ラッシュ回避の手段が必要である。■ 課題2 使いかけの部品の山から、必要な部品を探すために時間がかり、もし1つでも部品が揃わない場合は生産を開始することができない。 多品種の生産においては、多種の部品を利用するため、次の生産に使う部品を一時的に装置の近くに置き場を設け、生産が終わった使いかけの部品も将来利用予定があるために装置近くに配置することがある。部品交換時間を短縮しようと中間置き場を作る場合があるが、多数の部品を配置すると必要なときに必要な部品を見つける作業に時間がかかってしまい、逆に作業者の生産性を低下させていることが見受けられる。   SMT周辺の部品に関連する課題を   解消 前項で示したようにSMT実装工程で生産中にもっとも作業者を必要とするのが、部品にまつわる作業である。また、作業者による部品補給をきっかけに吸着エラーなどのいわゆるチョコ停が多く発生する。 この部品補給作業に関する作業を自動化することでこれらの問題を解決しようと、FUJIでは、オートローディングフィーダ、オートスプライシングユニット、リールローダを開発してきた。 この考えをさらに発展させ、フィーダを実装機にセットする作業を自動化するために『NXTR』を開発した。フィーダを運び、交換セットする「スマートローダー」を世界で初めて(2020 年5月現在、当社調べ)実装機に搭載することで、部品交換作業の自動化に対応した。 『NXTR』のラインではモジュールの先頭にあるバッファーステーションにフィーダを配置するだけで、スマートローダーが部品切れや段取り替えのスケジュールに応じて生産デバイスのフィーダと自動で交換することで部品交換作業の自動化を実現する。 生産中に近い将来使用するフィーダを各モジュール下部のベースバッファーに事前準備することで、必要なタイミングに合わせてベースバッファーのフィーダを最短時間で生産デバイスのフィーダと交換する。 さらに効率を求めるためには、生産デバイスに段取り替えや部品補給用の空きスロットを利用することで、部品切れ予告や段取り替え計画に応じて事前に作業を完了できる。空きスロットに事前にフィーダを配置することで、部品切れで交換が必要になった瞬間にオペレータがいなくても部品が供給されている状態にあるため、部分切れによる装置停止がなく生産を継続することが可能となる。(上記「■ 課題1」への対策) また作業者の負荷が軽減することで余裕をもった作業が可能で、作業ミスによる装置停止をなくすことで生産性の向上が期待できる(図1)。 さらに、以下の製品ラインナップと『NXTR』を連携することで、より広範囲の課題解決策を準備している。1. sTowerⅡ(自動倉庫) 部品を管理することに加え、スケジューラと連動し余剰在庫や部品切れを発生させない。 ※生産情報と連動させ正確な残数管理が可能。指示に従い自動で部品払い出しを行うことで部品捜索を解決する2. 部品管理機能 部品やフィーダの所在を棚番号と位置で管理、案内する機能。スケジューラと連携し、生産終了後のフィーダの部品を外して倉庫に戻すのか、次生産用に待機するかを判断・案内する。次生産準備で必要な部品付きフィーダなどの案内が可能(株)FUJI図1