ブックタイトル実装技術6月号2020年特別編集版

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概要

実装技術6月号2020年特別編集版

215Gとプリント配線板プリント配線板製造の動向を探るこの実現にはマイクロセル方式の基地局、MIMO(multipleinputand multiple-output)やフェーズドアレイ方式を使用してビームフォーミングなどのアンテナ技術、Grant Free方式などの接続方式などなど現在研究開発中の新技術の実用化が求められる。2. データ伝送速度の超高速化(Enhanced Mobile Broadband) データ伝送速度を分かりやすく表現すると2 時間の映画を3秒でダウンロードできるとなっており、要求仕様では10Gbps?20Gbpsである。 現在のLTEは50Mbps?1Gbps程度であるため5Gの速度はデータのダウンロードの不満を解消できるであろう。このためには使用電波の周波数帯を30GHz以上のミリ波と呼ばれる高周波を利用するほか、いくつかの周波数を束ねて使用するキャリア・アグリゲーション方法、新しいデジタル変調方式の開発などが考えられている。3. タイムラグを意識しない超低遅延(Ultra-Reliable And Low Latency Communications) 各通信拠点間のタイムラグを現状の十分の一である1ミリ秒にする。時速60キロで走行している車は1 秒間におよそ16.7m進んでしまう。このため自動運転に使用するにはこの超低遅延仕様が必須となる。 超低遅延を満足させるためにはデータ伝送のデータ構造から見直す必要がある。データを送信するには最初にプロトコルと呼ばれる約束事があり、一単位で送ることのできる時間すなわち伝送時間間隔(Transmission Time Interval)が決められる。この時間を短くすることで低遅延を実現するが短くすると送ることのできるデータ量も少なくなるため30GHz以上の周波数の高いミリ波帯の利用が必須となってくる。これに限らず新技術の開発が進展中である(図1)。NPOサーキットネットワーク図1 5Gとは何か