ブックタイトル実装技術10月号2019年特別編集版

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概要

実装技術10月号2019年特別編集版

26電子部品12   ??要 昭和31(1956)年の経済白書が「もはや戦後ではない」と明記して以降家庭電化製品(いわゆる白物家電)が各家庭に普及してきた。白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫が三種の神器と呼ばれ、ついで炊飯器、掃除機などが加わり高度経済成長が長く続いた。先の東京オリンピックの時にはカラーテレビ、自動車、クーラーが「3C」と呼ばれ経済成長に大きく寄与してきた。当時は機械の塊であった自動車を別にすると、国内景気を底支えしてきたのは電気電子産業と言っても過言ではない。自動車は現在になり電子化が大きくすすんできており、電子部品抜きには自動車は機能しなくなってきた(図1)。 当初オートメーションと呼ばれた自動化技術は歯車やカムなどを駆使して成長していった。後年接点式リミットスイッチ、リレー及びタイマが要素要素に使用されたシーケンシャル制御が自動化に大きく寄与して自動制御の基礎が固まったといえる。1980 年代に普及が始まったマイクロコンピュータは自動制御の世界を大きく変化させ、リミットスイッチの代りにセンサなど使用し、かつプログラミングでシーケンシャル制御を組み立てることが可能となりリミットスイッチの無接点化も含め信頼性が大きく向上し、信頼性の実績が実証されるに従い自動車や航空機などにも採用されるようになってきた。 並行して自動車分野では1970年代に排ガス規制が厳しくなり、規制にクリアするためにはキャブレター方式では困難となり次第に電子制御燃料噴射方式が検討され、エンジン制御をはじめ定速運転など安全運転と運転手の負荷低減的な自動化が広がっていった。現在ではエレクトロニクス技術抜きには自動車は成立せず、むしろ電子部品の塊のようになってきている。前置きが長くなったが上記のシステムすべてを支えているのがセンサそのものである。   センサの???? 広義の意味でのセンサは古くからあり、それは生活の安全安心を維持するために必要なものであった。夕空から翌日の天候を予測することなど今でも行われている。これは人類の経験値から判断するようになったものである。17 世紀になるとイタリアで温度計や気圧計の発明があり、これまで定性的にしか変化を知ることができなかったのが、定量的に知ることができるようになった。気象に関する測定機器類が生活に密接していたため、いち早く発明された。 センサで環境の変化を数値として定量的に知ることができるようになってきたが、その数値の意味するところを誰でも同じくように理解するために、数値を定義する必要性が出てきた。たとえていうならば体温計で測った数値の意味、すなわち36℃であれば健康状態が正常であるということを意味している。??????の???????????????????????S????動????に????の電子部品???田 ??図1 電????電子??品を??る????の??化