ブックタイトル実装技術6月号2017年特別編集版

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概要

実装技術6月号2017年特別編集版

55コードプリンタ、ハンドラベラーなどのメカトロ製品の設計・開発から製造までを一貫して担う会社として、2013 年4 月に新設された。サトーグループの社是「あくなき創造」の精神の下、開発商品を通して「感動」と「驚き」を伝えるため、お客さまの期待を超える製品作りに努めている。 サトーホールディングス(株)は、本社が東京都目黒区にある(図3)。1940年の創業以来、お客さまの現場の「正確・省力・省資源」の実現を本業とし、高度成長期のハンドラベラーの発明、POSの普及に伴った世界初の熱転写方式バーコードプリンタの開発等、モノに情報を貼り付ける「情物一致」で、時代の流れとともに革新的な価値をもたらす製品を送り出してきた(図4)。 近年、IT 革新によって全てのモノがネットワークにつながる社会(IoT /ユビキタスコンピューティング)が実現に向かい始めた。IoT/ユビキタスコンピューティングが実現すれば、いつでも、どこでも、ネットワークの恩恵を享受できる超情報図5 ラベルプリンタ「スキャントロニクス CL4NX-J」図6 マレーシア工場の作業風景図4 サトーグループのビジネスモデル化社会だが、本当に機能するには、誰かが「実体のあるモノにID・情報を紐付け(タギング)し、正しくITシステムにつなぐ」という極めて物理的な作業を担わなければならない。サトーホールディングス(株)は、仮想(IT)と現実(モノ)をデータでつなぐ「最後の1cm」を担う、世界ナンバーワンの自動認識ソリューション企業を目指している。3. ラベルプリンタの概要 サトーグループでは、製品管理ラベルや工程管理ラベル、イベント用チケットなどのラベルプリンタ「スキャントロニクスCL4NX-Jシリーズ」などを製造している(図5)。 製造向けソリューションのラベルプリンタは、製品基板の製造工程管理用の熱処理、薬品工程、長期間屋外保存でもIDが消えない極小ラベルを印刷できるものもある。また、オペレーションの標準化により、誤出荷を防ぎ、トレーサビリティ管理に必要な情報を収集できるため、誰もが間違えない仕組みを構築することができる。 「突然の故障で印字ができない」ということは、生産や流通における、大切な製品の流れを止めてしまう問題に直結するため、安定稼働を実現するために徹底した設計管理と品質管理を行っている。 お客様の現場で稼働する「TOUGH(堅牢)なプリンタ」であることへのこだわりを持ち、5年間の保証期間と充実した保守サービスネットワークを提供している。サトーグループの製品は、ベトナム工場やマレーシア工場で製造と検査を行なっているが、検査システムは日本で開発して高い検査品質を維持している(図6)。