ブックタイトル実装技術1月号2017年特別編集版

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概要

実装技術1月号2017年特別編集版

28はんだ関連技術 1  はじめに 本年から不定期シリーズで解説を進めてきた「フロー工程の品質確保と不良改善に必要な事」の解説も今号で4回目となった。 これまで同様に前回までを振り返ると●2016年1月号 目的(Be)と行動(Do)の違いについて、スプレー塗布条件変更の前に行う設定、すなわち、定点塗布の実験方法(塗布圧力と霧化量の適正化)とスキャンスピードの設定、オーバーシュート量の設定などについて解説を行った。●2016年7月号 フラックス塗布量の設定方法について、その判定方法、日々の管理方法等について説明を行った。●2016年8月号 フローはんだ工法における、プリヒートの設定方法と基板面内温度分布、さらに、取得したデータの活用方法についてまとめた。 今回の解説は、フロー工法における後半部分である「はんだ溶融バス」について、及び「噴流の流速」について説明を行う。 また、本シリーズの最終回を次回に予定しているが、そこでは「スルーホールUPをいかにして確保するか?」について、評価を行った結果を紹介したいと思う。   はんだ浴の温度差と噴流の平行度1. はんだ浴槽の温度差 まずははんだ浴槽の説明である。 とはいえ、はんだ浴槽は溶融はんだが入っている(ただの)バスである。そのバスに噴流口がついていて、溶融したはんだを噴流し基板にはんだ付け行っているだけ、である。しかし細かく説明すれば、はんだ浴槽の中には「清流板」と呼ばれる圧力を調整する機構部があったり、「ドロス」を噴流から除去する機構部がついていたり、と実際はそこまで単純ではない。 そこで、まずははんだ付け品質を確保するにあたって確認しておかなければならない、重要なポイントについて説明を行う。 これまで、本不定期連載を読まれてきたかたには、工程が違うだけで説明している内容は同じことだということをお分かりいただけるであろう。いきなり基板にはんだ付けを行って、そのはんだの付き方を論ずるのではなく、まずは「そもそもどういったことが必要か?」というところからの確認及び検証が必要だということを理解していただいていると思う。 これははんだ浴槽の検証でも同じである。 設備のモニタでは、はんだの温度を表示する個所がある。しかしこの表示は、はんだ浴槽内に取り付けられているセンサが拾っている温度である。その表示温度と、実際にはんだ付けを行う個所、つまり噴流の温度との間には差があるかもしれない。現状として差があるのかどうかわからない場合はどうするかというと…そう! 測定してみればいいのである。 そこで、噴流の溶融はんだの温度を測定するのはもちろんであるが、どうせ測定を行うという検証をするのであれば、一度の検証でいろいろなことが分かるように、考えられるすべての個所を測定しておくことが後々役に立つと思われるので、測定しておいて損はない。 図1に示した検証では、はんだ浴槽を面としてとらえてX・Y方向に全部で9 点、Z方向に3 点、測定ポイントを設けた。これではんだ浴槽の全体の温度分布が把握できることになる。もちろん、測定ポイントの間隔を、より狭い間隔で設定することによって、さらに温度分布は詳細になるかと思うが、検証に必要な工数や設備停止しておける時間によって測定ポイント数を設定していただきたい。本稿での測定ポイント数は27点とした。 この時に注意が必要なのは、前述したはんだ浴槽内の温度品質確保と不良改善に必要なこと(フロー工程編④)?はんだ溶融バス、及び、噴流の流速について?(社)実装技術信頼性審査協会、STC ソルダリング テクノロジ センター / 佐竹 正宏2