ブックタイトル実装技術9月号2016年特別編集版

ページ
16/30

このページは 実装技術9月号2016年特別編集版 の電子ブックに掲載されている16ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

実装技術9月号2016年特別編集版

14部品搭載技術 1  はじめに 当社では、プリント基板の実装工程における、新コンセプトの異形部品挿入機として、新機種『NPM-VF』(品番:NMEJR9A)を、2016 年6月より出荷開始した。 本稿では、その特徴・技術などについてご紹介する。   開発の背景 電子部品実装工程を歴史的に振り返ってみると、リード付き部品の自動挿入、表面実装部品の自動装着と、規格化された部品の自動化が進められてきた。これは、製品の小型化・薄型化・軽量化に伴う、部品の微小化・ファイン化に伴う進化が主であった。また、規格化ができない大型部品・異形部品は、寸法・形状・荷姿などが多種多様なため自動化が困難で、作業者による手挿入の工程が必要となっていた。一部では、ロボットなどにより大型部品・異形部品の自動化が試みられてきたが、汎用性に欠けるため部品毎の専用化が必要となる、生産性が低いため多数のロボットが必要となり工場スペースが削減できない、ロボットの剛性などにより部品のピックアップや挿入動作の信頼性が高められないなど、多くの課題を有していた。 いっぽう、製造業を取り巻く環境として、人件費の上昇は避けて通れない課題である。図1は日本における最低賃金の推移を示しているが、常に上昇が続いている。また、図2は中国各都市の最低賃金、図3はASEAN主要国の最低賃金を示しているが、年率10%を越える高騰が続いており、最重要の経営課題といえよう。異形部品挿入機『NPM-VF』のご紹介パナソニック ファクトリーソリューションズ(株) / 長江 和男2図1 地域別最低賃金(全国加重平均)の推移(出典:みずほ総合研究所)http://www.cao.go.jp/zei-cho/gijiroku/zeicho/2015/__icsFiles/afi eldfi le/2015/08/27/27zen17kai7.pdf