ブックタイトル実装技術2月号2016年特別編集版

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概要

実装技術2月号2016年特別編集版

40 昨年、優良企業シリーズを始めた時、真っ先に優良企業として(株)堀場製作所(以下、堀場)が頭に浮かんだが、機会がなくて年を越してしまった。堀場は非常に広い範囲の計測器を生産し、世界的にも高い評価を受けている製品も多いが、それよりも愉快な社是でも知られているので、まず会社概要と社是の話からスタートしよう。1. 社是「おもしろおかしく」 第2次世界大戦の末期、堀場雅夫氏は京都大学の3年生で原子核物理を研究していた。ところが終戦になり、GHQから原子力に関係した研究はいっさい中止の指令が発せられ、堀場氏が使っていた装置は海に捨てられてしまった。それにめげず堀場氏は1945年に堀場無線研究所を設立された。1950 年に国産初のガラス電極pHメータを開発され、農業の生産性向上が国全体の一大プロジェクトだったこともあり、農産物の生産の肥料管理にpHメータの需要が増えて事業が軌道に乗り、1953年に堀場製作所と社名を変更して現在に至る。まさに学生ベンチャーの草分けと言える。1992年からご子息の堀場厚氏が社長に就任されておられる。1974年に東京証券取引所に上場した際、社是を問われたので検討した結果、「おもしろおかしく」に決定した。この社是についての堀場の説明によると次のようになっている。 常に「やりがい」をもって仕事に取り組むことで、人生の一番良い時期を過ごす「会社での日常」を自らの力で「おもしろおかしい」ものにして、健全で実り多い人生にして欲しいという前向きな願いが込められています。そのために会社は「おもしろおかしく」働ける舞台を提供します。そこで従業員が「おもしろおかしく」仕事をすれば、発想力や想像力が増すとともに、効率も上がり企業価値が高まります。その結果、お客様、オーナー(株主)、サプライヤー、そして社会とWIN-WIN の関係を構築できます 筆者の経験でも、一見したところ面白くない、いやな仕事であっても、それを真剣にとらえて面白いと思うようになれば、新しい発想が生まれ、周りの人との人間関係も良くなり、前向きな人生を実現することができる。 堀場が世界的に優れた商品を数多く生み出しているのも、この社是と無縁ではないであろう。堀場は世界を相手にビジネスを展開しており、「おもしろおかしく」は英語で、“Joy &Fun”だそうである。日本の多くの企業でも、堀場の社是の精神を取り入れて、明るく伸び伸びとした企業にしていただきたいと思う。2. 計測機器の紹介 堀場の計測に関する基礎技術は、①液体について、pHメータ、電気伝導度、Ca、Naなどの化学的な分析、②気体の分析として、エンジン排気ガス分析、マスフローメータ、③固体の計測では、レーザを用いた微粒子の測定、バイオマーカーなどが挙げられる。ただし、これらの解析技術のいくつかは、昨年10月号の東レリサーチの記事で詳しく述べているので、重複する部分は割愛する。1. 自動車関係の測定機器(1)エンジン排気ガス測定装置 この分野では世界トップシェアをもっている。自動車排ガスに含まれるCO(一酸化炭素)やNOx(窒素酸化物)など排厚木エレクトロニクス / 加藤 俊夫シリーズ・企業訪問 きらりと光る優良企業(第13回)「おもしろおかしく」会社を発展させた(株)堀場製作所表1 排ガス測定装置の簡単な仕様と用途など