ブックタイトル実装技術9月号2015年特別編集版

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概要

実装技術9月号2015年特別編集版

33光を行う場合、1 回目、2 回目ともに隣接パターンが離れているので近接効果が少なく、実効的なk1 値が1/2 近くに下がり、パターンピッチ1/2が実現できる。図2 のような、フォトレジストを用いないで1/2を実現するSADP(Self AlignDouble Patterning)法もあって生産に使用されている。 化学増幅型フォトレジスト(CA:Chemically Amplified):ステッパーのスループットを向上させるため、感度の良い化学増幅型レジストが開発された。酸発生材を加えて露光すると、酸(図3のH+)が発生する。露光後に約100℃でベーキング(PEB:Post Exposure Baking)を行うと、ポリマの端部にある保護基(R’)が脱離し、アルカリ水溶液に可溶なポリマを作る。脱離した保護基(R’)は酸(H+)を放出して別の分子になる。これを繰り返すことにより反応が進行する。2. LSI用フォトレジストの問題点と  TOKの対応 パターンが微細化されるにつれて、パターン端のラフネス(ギザギザ)が問題となってきた。これをLWR(Line Width Roughness:線幅ばらつき)、またはLER(Line Edge Roughness:線端ばらつき)と呼んでいる。 Gate length 30nm のMOSを作る時、LERが5nm あると、両側から10nmもばらつくことになり、MOS の特性が一定せず設計できない。LERの原因はいろいろあるが、中でもレジストの高分子の大きさが問題といわれており、これを避けるレジストの開発が行われている(図4 参照。LER の目標は2nm)。図2 膜付けとエッチングによるSADP技術図4 Line Edge Roughnessは分子の大きさが問題に図3 化学増幅型フォトレジストの露光原理AmplifiedReaction