ブックタイトル実装技術5月号20015年特別編集版

ページ
25/34

このページは 実装技術5月号20015年特別編集版 の電子ブックに掲載されている25ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

実装技術5月号20015年特別編集版

39装置が設置されているため、輻射熱によって空気が乾燥してしまうことになる。そこで、湿度を保つために??季節に応じて、だいたい45 %から60 %に保つように設定されている??温湿度制御ユニットで制御され、自動的にミストが発生するようになっている(写真4)。 また、全作業員は、それぞれの作業にかかる前に、帯電防止のためにテスタで、帯電防止靴のチェックを行っている(写真5)。 このテストについては、作業員が出社時に通すバーコードで一元管理されており、テストのし忘れや漏れがないことが徹底されている他、履歴がPCに残される。なお、テスタの基準をクリアできなかった場合は、備え付けの「帯電防止靴洗浄場」(写真6)で靴の洗浄をし、靴の状態を専用の鏡で確認するなどした後、再度、テスタでチェックを行う。そして、始業時までに責任者が、全員がクリアしたことを確認する。4.段取り替えの効率化 実装工程ではまず、クリーナによる基板の清掃が行われる。近年、生の基板は密封された状態で納品されるため、粉などが基板に付着していることが多いという。 その後、高速スクリーンはんだ印刷機による基板への印刷が行われ、その後、ソルダペースト印刷検査機による検査が実施され、次の工程に送られる。 数多くのモデル・機種に使用される、数百種類に及ぶプリント基板を小ロット生産するためには、段取り替えの効率化は至上命題である。段取り替えを、月に数百回行っている同社では、その効率化のためにモジュラマウンタを導入しているが、この装置についても、ただ導入するだけで満足することなく、「段取り替えに要するタイムロス」を限りなくゼロに近づけるために、前回ご紹介したような形で機械の停止時間を見える化し(写真7)、原因などを分析するしくみを回すことで、稼働率のさらなる向上を図っている。ここにも同社の、徹底的な「課題」の洗い出しと改善に向けた取り組みの姿勢が垣間みえる。 写真5 帯電防止のためのテスタ写真3 ミスト噴射装置写真6 帯電防止靴洗浄場写真4 温湿度制御ユニット写真7 STOP時間を示す時計