ブックタイトル実装技術5月号20015年特別編集版

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概要

実装技術5月号20015年特別編集版

381. はじめに 2015 年4月号に引き続き、和歌山アイコム(株)の取り組みをご紹介する。 前回は、アイコム(株)の業務用・マリン用・アマチュア用の各種無線機器、並びにネットワーク機器を生産している同社の概要、並びに、独自の生産方式について述べた。今号は、和歌山県有田川町にある同社の有田工場(写真1)の、おもに実装工程を概観しながら、同社を特徴づける生産方式の特徴についても説明していきたいと思う。2. 工程間を縦横に行き来するロボット <その①>でもご紹介したように、同工場の敷地面積は26,000m2、従業員数は227名であり、基板実装から製品の組み立て・梱包までを一貫して行うことができる設備を有している。 工場に入荷された材料は、徹底的な受け入れ検査を受けた後、厳密な情報システムによって倉庫で一元管理され、そこから、各工程に必要な材料が出庫されることになる。 同工場内では、各工程間のあらゆる物品を搬送するロボットが稼働している。移動時に音楽を流して作業者にその存在を知らせること、前方に障害物や人の存在があると自動的に停止することに加えて、この有田工場は3 階建ての建物であるため、自分でエレベータを呼ぶ機構が取り入れられている(写真2)。有田工場では6 台のロボットが稼働している。3. 品質を保つために さて、材料の管理にあたっては、もちろん倉庫内だけ配慮すればよいというわけではなく、各工程でのさまざまな注意が当然必要である。その大敵のひとつが静電気である。 有田工場の実装フロアの天井には、ミストを自動噴射する装置(写真3)が備え付けられている。同じフロアにリフロー本誌編集部独自の生産ラインを構築し、高い生産性と高品質な製品づくりを実現する、和歌山アイコムの取り組み(その②)写真1 和歌山アイコムの有田工場の建物の外観写真2 搬送ロボット