ブックタイトル実装技術9月号2014年特別編集版

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概要

実装技術9月号2014年特別編集版

32 日本で世界遺産に登録された総数は、最近、登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」を含めて18カ所になる。最初に世界自然遺産として登録されたのが「屋久島」と「白神山地」である。世界自然遺産登録では、「知床」、「小笠原諸島」を含め、計4カ所となっている。他の14カ所は世界文化遺産として登録されている。 今回、日本で最初に世界自然遺産として登録された「屋久島」に訪問して、低炭素社会構築の取り組みとパワーエレクトロニクスに使用される炭化ケイ素(SiC)の生産の背景などを取材したので、その内容を紹介する。1. 屋久島の位置付けと概要 九州を南下すると右側は薩摩半島、左は大隅半島があり、鹿児島から約60km の南に「洋上のアルプス」と言われる「屋久島」がある。 屋久島には九州最高峰の宮之浦岳(標高1,936m)があり、この屋久島は、年間平均気温19度の亜熱帯から、平均気温8度の冷温帯までの幅広い気候を有する島でもある。直径30km程のまるい島(図1)で、海抜から頂上までを歩けば、沖縄から北海道までの日本全土の気候を体験できる珍しい島でもある。 山岳地帯では降雨量が年間8,000?10,000mmにも達し、雨の多い島でもあり、別名「水の島」とも言われる。日本で7番目(択捉島、国後島をいれると9 番目)に大きい周囲約132km の島である。降雨量が多いために、多様な植物が垂直分布し、低地では、熱帯・亜熱帯植物が、標高100m あたりまではガジュマルなどが群生し、照葉樹林と針葉樹林の混合林が標高1,000mまで続き、1,000mを超えると杉などに変わる。標高1,000?1,500mには樹齢は1,000 年以上の屋久杉が分布する。 この豊かな自然資源が評価され、旧屋久・旧上屋久の両町では、屋久島の貴重な自然を誇りとし、環境と調和した豊かな地域社会づくりを目指して屋久島憲章を1993年8月に制定した。 深い原生林に覆われた屋久島の森は、優れた自然や文化財を人類共通の財産として守り、後世に残そうという世界遺産条約(1972 年のユネスコ総会で採択)によって、1993 年12 月に日本初の「世界自然遺産」として登録された。登録されたのは屋久島の約20%にあたる森林であり、当然ながら「縄文杉」(写真1)も含まれている。「縄文杉」が1966 年に発見されてから屋久島が全図1 屋久島写真1 縄文杉国に知られるとともに特定非営利活動法人日本環境技術推進機構 横浜支部/ 青木 正光屋久島?低炭素社会を目指す意識の高さをもち、最先端材料の炭化ケイ素(SiC)を生産する島?