ブックタイトル実装技術8月号2013年特別編集版

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概要

実装技術8月号2013年特別編集版

35の原因は様々であるが、実装機の情報をもとに生産性のボトルネックとなる箇所を特定し、集中して観察することで原因の究明は容易になる。 また、品質情報からは特定の部品で搭載率が低いことがわかる。同種の部品について情報を収集し比較することで原因の特定が容易になる。たとえば、同形状の部品で同様の問題が発生しているのであれば、部品認識、搭載データに問題がある可能性が高く、特定のフィーダとの組み合わせで発生しているのであれば、フィーダに問題がある可能性が高い。3.取り組み事例紹介 2項で紹介した実装設備から収集した情報をもとにライン課題を把握・分析し、実際に取り組んできた事例を紹介する。1.部品裏返り不良対策 図1 は実装ラインで発生した不良のパレート図である。ここでは部品裏返り不良(図2)に対する対策事例を紹介する。部品裏返り不良が発生した場合の基本的な処置は、修正工程で該当部品を取り外し、新しい部品を取り付けることになる。部品裏返りが発生する原因を特定し抜本的な対策を実施するには、2項で紹介した実装機の品質情報を活用する取り組みが有効であるが、本質原因の特定と対策には多くの時間がかかる。 そこで我々は暫定策として、実装機の認識機能による裏返り判別を活用することにした。実装機で部品を裏返り判別し、裏返った部品は搭載せずに廃棄する機能である。上述したように、検査工程で発見された裏返った部品は廃棄しているため、廃棄コストの削減にはつながらないものの、検査工数、修正工数の削減に効果が得られると判断したか図2 部品裏返り不良の例(抵抗)図1 実装ラインで発生した不良のパレート図脚曲がり極性間違いはんだなし部品破損部品立ち部品なしはんだブリッジ部品浮き位置ずれ部品表裏逆はんだ少ない