実装技術1月号2013年特別編集版

実装技術1月号2013年特別編集版 page 53/62

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69 2012年も第3四半期が終わり、残すところ3ヶ月のみとなったが、北米エレクトロニクス業界は低迷から回復どころか、9月になって状況はかえって悪化しているようである。米国の基幹産業である大型コンピュータや半....

69 2012年も第3四半期が終わり、残すところ3ヶ月のみとなったが、北米エレクトロニクス業界は低迷から回復どころか、9月になって状況はかえって悪化しているようである。米国の基幹産業である大型コンピュータや半導体の出荷は8 月に続いて続落となった。半導体製造装置の需給バランスもこのところ急速に悪化している。また北米プリント配線板の主要需要家であるEMS メーカーの出荷も減少傾向となっている。このような市場環境の中で、プリント配線板業界の需給状況は一段と厳しさが増している。この数ヶ月小刻みに下げてきていた業界全体のB/B レシオは、9 月になって0.03 と下げ幅を広げ、0.97とマイナス成長の範囲に入ってしまった。減速の主要な要因となっているのがフレキシブル配線板である。9月の出荷は、前月比で5.3%の増加となったものの、受注は4.4%の減少となっている。前年同月比では出荷が19.9%、受注が20.9 %の大幅減少となっている。その結果として、B/Bレシオは3ヶ月連続の大幅下落で、0.71と危機的なレベルまで下がってきている。リジッド配線板は相対的に安定しているものの、縮小傾向が続いていることに変わりがない。特に9月の受注は、前月比で横ばいに留まっており、B/B レシオは0.02 下がって1.00 となり、マイナス成長の領域に入ってきている。年初からの累計でみると、業界全体の出荷額は4.8%、受注額は0.2%の減少で、足元の受注状況を見る限り、残りの3ヶ月で大幅な改善は期待できず、2012年は数%のマイナス成長となることが確実になったといってよい。北米プリント配線板需給動向 2012年9月2001801601401201008060402001.41.31.21.11.00.90.80.70.60.50.412/0212/0312/0412/0512/0612/0712/0812/0911/1011/1111/1212/01 12/0112/0312/0412/0512/0612/0712/0812/0911/1011/1111/1212/02