実装技術8月号2012年特別編集版

実装技術8月号2012年特別編集版 page 34/48

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概要:
48図5 従来のデザイン工程1)要だとされる。これを12 カ月、6 カ月と短縮するために、上述のような施策がトヨタ自動車では積極的に行われている。3.本稿における解説の流れ 『CAD』は、『Computer Aided Design』....

48図5 従来のデザイン工程1)要だとされる。これを12 カ月、6 カ月と短縮するために、上述のような施策がトヨタ自動車では積極的に行われている。3.本稿における解説の流れ 『CAD』は、『Computer Aided Design』の略で、コンピュータ支援による設計技術のことである。元来、CAD という言葉はマサチューセッツ工科大学(MIT)のS. コーンズ(S.Coons)が1963 年に著した論文で使ったのが最初とされる。CAD と一口にいっても、デザイン(意匠)関連、製品設計、金型設計、設計解析関係と意味が広い。 本稿で述べる3次元ソリッドCAD/CAE/CAM/CAT/Networkシステムは、従来の『CAD/CAM』ではなく、自動車の製作時のプロセスとその特徴を新たに合理的にしたものである。 また以下のような工程の流れになる。①デザイン(意匠)工程のCAD(前編・後編):  この工程は現在、グローバル戦略の観点から大幅な見直しが図られている。1.スタイリング工程(CAS) アイデア、イメージスケッチ工程のことで、アイデア、イ メージを手書き及びCAD でスケッチにする(前編)2.CAD工程 スタイルCAD に入力し、ワイヤフレームモデル、フェア リングを作成する。また、カラーCAD で、色彩を決めて いく(後編)3.CAM工程 モックアップ工程のことで、モックアップにてクレイモ デルを造形する(後編)②設計工程のCAD:大別すると、製品設計と金型設計。自 動車製作の場合は、ボディ設計とプレス設計 (後編)③解析工程のCAE:パネルのそりやひずみなどをあらかじ めシミュレーションする(後編)④製作工程のCAM:金型を加工/組み付けをする(後編)⑤自動計測工程のCAT(Computer Aided Testing): 3次元測定機などによる測定で、金型の精度チェックと試 作したパネルの評価や検査を行う(後編)4.デザイン(意匠)とCAD ここでは、以下について簡単に説明していく。①デザイン工程における技術の概要②実際のデザイン(意匠)工程③デザインの曲面評価法 1970 年代前半、コンピュータの導入以前では、新企画の自動車のイメージスケッチからクレイモデルを創成し、これをレイアウトマシンで測定して、ボディ外形線図を作成していた。 プレス金型用モデルは、クレイモデルを基準にして作成した。これらのモデルは、デザイナーと金型設計者の指示によって直接修正されていたため、プレス金型の形状データは、修正後のモデルを測定してから作成することが余儀なくされた。 CAD がない時代の作業では、デザイナーが線図を手書きし、それを基にクレイモデルを作成していた。すべてアナログ値なので、当然、データには個人差があり、標準化などもしにくかった。つまり、モデルの製作期間やコスト、人員に大変な『無駄、無理、むら』があったわけだ。 1970 年代の後半になるとコンピュータが導入され、デザイン・試作部門で用いられたCADのことを『デザインCAD(Design CAD)』と称した。当時の一般的な自動車デザインの主要工程を図5に示す。