実装技術2月号2012年試読

実装技術2月号2012年試読 page 8/26

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24 よりは、見たくない部分(検査したくない部分)を 隠した。という状態であったが、これは実装現場 の要求を満たしたことにならず、X 線検査が普及 しない原因ともなっていた。   実装基板用X 線CT 検査機....

24 よりは、見たくない部分(検査したくない部分)を 隠した。という状態であったが、これは実装現場 の要求を満たしたことにならず、X 線検査が普及 しない原因ともなっていた。   実装基板用X 線CT 検査機の   長所/短所 そこで登場するのが、X線CT(Computer Tomography)を用いた装置であった。3 次元解析を得意とするX 線CT は、両面基板の切り分けはもちろん、BGA の接合部の検査も可能となった画期的な装置となった。しかしながら、装置価格は高価な設備となっており、普及への足かせとなっている。 CT 検査機の特徴① 3 次元検査が可能②価格が高価である③検査速度が遅い今日的な要求に応える、X線ステレオ差分方式による実装基板検査検査装置・技術の最新動向(株)アイビット43図2 X線ステレオ差分方式の原理 CT 検査機は構造が複雑でソフトウエアの費用も高いことから、高価格となってしまうのである。   X 線ステレオ差分方式の   長所/短所 前述した2 種類の検査機の中間を埋めるものが、当社が開発した『X 線ステレオ差分方式』である。 X 線透過装置では両面実装基板が検査できない、X 線CT 検査機では価格が高価すぎる、しかもインライン機では検査速度が遅く使えない。この両方の問題を解決できるのが上記のシステムである。 以下に、その特徴を記述する。①両面実装基板の切り分けが可能②安価である(CT 検査機の1/2 程度)③高速検査が可能④コンパクトな筐体 まず、両面実装基板のA 面、B 面の切り分け原理について説明する(図2)。 A、B 面の鉛直上からのX 線照射、撮影ではA - B は重なり合ってしまい、A - B 面の分離は難しい。そこでX 線の入射角をずらして照射する。カメラはそのX 線光軸に合わせて移動する。これを左右方向に行い複数画面を撮影する。撮影画像はともににA とB が分離した画像となる。 この2 枚のX 線画像を用いて差分処理することで、A もしくはB のみの画像を表示することができる。この方式は撮影枚数が少ないことから検査時間も短縮できる。最短2秒でA - B 面を切り分けることが可能である。 切り分けた画像を写真5 に表示する。 この原理を用いてA - B 面を切り分けBGA 面のみ取得