カネカ 欧州で変成シリコーンポリマー生産能力を増強

-約50億円を投資 需要拡大に対応し生産設備増設-

株式会社カネカ IR・広報(Investors & Public Relations)部
2022年8月8日
 株式会社カネカ(本社:東京都港区、社長:田中 稔)は、欧州での旺盛な需要に対応するため、Kaneka Belgium N.V.(本社:ベルギー王国ウエステルロー市、社長:岡部 貫)で、変成シリコーンポリマー(製品名: カネカMSポリマー®*)の生産能力増設を決定しました。生産能力を年産10,000トン増強するもので、投資金額は約50億円、2024年6月の稼働を予定しています。これにより生産能力は年産43,000トンになります。

 欧州では、環境保護政策に基づく断熱改修促進や非加熱・省エネ工程化の流れを背景に弾性接着剤、シーリング材市場の需要の伸長が見込まれています。中でもカネカMSポリマー®を基材とした接着剤やシーリング材は無溶剤、低温での作業性、良好な耐候性といった特長を持つことから、環境規制の強化にも対応し、大幅な伸びが期待されます。引き続き、差別化力のある新規ポリマーを市場投入するとともに、配合・アプリケーション技術も合わせた素材ソリューションを提供することで、新規用途市場を積極的に創出し、欧州でのさらなる事業拡大を目指します。

 当社は、日本・欧州・米国・アジアの4拠点での生産体制を確立しております。今後も旺盛な需要に対応するべくタイムリーに能力増強を行い、グローバル供給体制を強化し、トップメーカーとしての地位をより強固なものにしてまいります。

以 上

*. カネカMSポリマー® : カネカが世界で初めて企業化した変成シリコーンポリマー。シーリング材や弾性接着剤の基材として使用される。 
   
                      Kaneka Belgium N.V.の外観