CO2濃度の予測で適度な換気を促し、「3密」回避に貢献する空間可視化ソリューション「AIRSual」の提供を開始

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2021/05/24

株式会社村田製作所
代表取締役社長 中島 規巨

株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、オフィス内のCO2濃度をリアルタイムに可視化し分析を行う空間可視化ソリューション「AIRSual(エアジュアル)」(以下、「本サービス」)を2021年7月初旬から提供開始します。

新型コロナウイルスの感染拡大防止の一環として、オフィス空間でのクラスター発生を抑えるため、「3密」の回避が必要です。その手段のひとつとして換気が挙げられます。
本サービスは、センサで測定した室内のCO2濃度をPCやタブレット端末上の画面で可視化し、CO2濃度が規定値に達するとアラート通知をして換気のタイミングをお知らせします。当日のCO2濃度の増減から次の換気までの時間予測をしたり、会議室内の利用時間に対するCO2濃度の傾向を把握したりできるため、会議室の利用状況に合わせて適度な換気を実現します。また、設置場所に関するデータの事前設定など、煩雑な手続きは必要なく、簡単に設置することができます。
これにより、密室での会議実施時などでも適度な換気を促すことで「3密」状態の回避へとつなげ、クラスター発生の危険性低減に貢献します。

当社は、今後も社会のニーズ、市場に対応した製品の開発に取り組み、ニューノーマル時代のIoT社会に技術力・ソリューションを通じて貢献してまいります。

空間可視化ソリューション「AIRSual」の構成

データ取得からアラートまでの流れ

1. データ取得

CO2センサ、環境(温度・湿度・気圧)センサ以外にも照度センサ、環境音センサ※1、振動センサ、ToFセンサ※2なども利用可能です。

※1 環境音センサ:音圧(dB)を取得するセンサ
※2 ToFセンサ:レーザーを用いた距離センサ

2. 通信

センサが取得したデータは、Edgeデバイスと無線LANを通じてリアルタイムでクラウド上に送信されます。

3. 分析・予測

送信されたデータはクラウド上で分析され、その結果に基づいて適宜アラート通知をします。本サービスは、独自のアルゴリズムにより高精度な予測機能を備えているため、換気が必要となるタイミングを予測通知することも可能です。インターネットに接続できるデバイスがあれば、どこからでも確認することができます。

4. アラート

分析・予測結果に基づき、アプリ上に換気のタイミングが画像表示・音声通知で提案されます。

次の換気までの時間予測表示
次の最適な換気時間の目安表示
設置イメージ図

空間可視化ソリューション「AIRSual」のメリット

簡単に設置でき、「3密」回避以外のオフィス内のさまざまな環境改善にも応用できます。

  • 容易な初期設定・デバイス設置
    専門知識は一切不要で、センサとEdgeデバイスの設置は3分以内で完了します。
  • さまざまな用途で使用可能
    CO2濃度以外に照度や音をはじめとした室内の快適さの把握など、オフィス内の課題解決にも活用できます。

本サービスの詳細は、こちらをご覧ください。

ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
詳細はこちらのページをご覧ください。www.murata.com/ja-jp

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