世界最小※1の水粒子変換技術を開発

2021.04.12

技術情報

 当社は、空気中の水分子を「AIR(アイル)」と名付けた微細な水粒子に変換して放出する技術を開発しました。

 この技術は、住空間の研究で培った調湿技術と自動車やオートバイの排ガス処理に使われているカートリッジの技術を組み合わせることによって、空気中の水分子を極小サイズの水粒子に変換するものです。(一般的なスチーム式加湿器と比べ1000分の1のサイズ)
 変換された水粒子は、肌の水の通り道より小さいため、奥の層まで浸透し、潤いが長時間に渡って持続する特性を持つことが研究により判明しています2

 当社はこれまで住生活関連事業として「睡眠の質向上」に向けた研究を行っており、その中で得られた「健康的な眠りを実現するには適度な湿度環境が必要である」という考察から着想し、2015年から「AIR」の開発が始まりました。

 今後、「AIR」の特性を生かし、肌の保湿を助けたり、肌のバリヤー機能を改善したりする商品やサービスの提供を進めるとともに、「AIR」の新たな可能性を追求していきます。

 アイシンはこれからも、人々や社会のニーズに寄り添い、期待に応える新たな価値を提供していきます。

 

1:水粒子を生成する加湿技術の比較において 2021412日現在 当社調べ
   ※ 計測機器:走査式モビリティーパーティクルサイザー(東京ダイレック社)
     ナノDMA計測システム(高知工業高等専門学校所有)

※ 当社で計測

2:(出典)*Naoki Nishimura , Shinsuke Inoue , Keiko Yokoyama , Satoshi Iwase.
Effect of spraying of fine water particles on facial skin moisture and viscoelasticity in adult women. Skin Research & Technology. 25, 294-298, 2019:

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■AITHINK「AIR」開発者インタビューはこちら