ブックタイトルメカトロニクス9月2020年

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概要

メカトロニクス9月2020年

8 MECHATRONICS 2020.9光部品の生産ラインにおける試験/検査システムに最適な新機能搭載のBluetooth 5に対応したAQ2200用センサモジュールを発売無線通信モジュールを開発 横河計測(株)は、同社の光通信関連機器用マルチアプリケーションテストシステム『AQ2200シリーズ』の新ラインアップとして、センサモジュール『AQ2200-212』、デュアルセンサモジュール『AQ2200-222』の2モデルを開発し、発売した。 1 台の高速光パワーメータを搭載した『AQ2200-212』と2台の高速光パワーメータを搭載した『AQ2200-222』は、測定時間を最小100μsに短縮し、光部品の生産ラインで求められる試験/検査時間の短縮に貢献。『AQ2200-212』は、受光パワーをアナログ電気信号で出力する機能を搭載しており、パワーの変動を高速でモニタできる。また両モデルは、光通信に使用されている波長帯(850 / 1310 / 1550nmなど)を1 台でカバーし、+15dBm(ディー・ビー・エム:1mW あたりの ラピスセミコンダクタ(株)は、Bluetooth 5対応のBluetooth low energy無線通信モジュール『MK71511』『MK71521』を開発した。 両製品は、Bluetooth 5 規格の特徴である2Mbps 高速伝送と通知データ容量増加(拡張アドバタイズ)に対応しており、Bluetooth 4 規格と比較して、データ通信時間を半減でき、また最大8倍の通知データを扱うことができる。その上で『MK71511』は、長距離伝送機能を搭載しており、通信距離をBluetooth 4 規格対応製品の4 倍に拡大しているため、屋内外のアプリケーションに最適。さらに、方向検知機能も搭載しているため、高精度に位置を特定する必要のある屋内位置情報サービスに適用することも可能。一方『MK71521』は、プログラム格納用に512kB の大容量フラッシュメモリを搭載しているため、dB)の高出力光まで測定が可能。近年、高出力化する半導体レーザや光トランシーバの測定ニーズに対応する。さらに、光トランシーバやレーザモジュールなどの光部品のI-L 特性(駆動電流対光パワー特性)測定では、30dB 程度の光パワーの変化を高速に測定する必要があり、従来はレベル変化に追従するための電気回路の切り替えにより測定の高速性と連続性の実現が妨げられていたが、両モデルは、連続で測定できるパワーの範囲を約30dBに拡大しており、I-L 特性を高速かつシームレスに測定する。 インターネット、スマートフォンなどの大容量/高速通信サービスの普及やクラウドサービス向けデータセンターの拡大、5G(第5 世代移動通信システム)の導入により、通信網を支える光伝送装置に組み込まれる光トランシーバなどの光部品の需要が年々増加している。その需要に応えBluetoothを活用したメッシュネットワークの構築や、センサなどを搭載する幅広いアプリケーションに採用することができる。加えて、これらの2製品は、同一形状かつピン互換で簡単に置き換えることができ、安価な2層基板への実装も可能なため、製造コスト削減にも貢献する。 近年、電子機器のワイヤレス化、システムのIoT化が進む中、スマートフォンやタブレット機器との連携を目的に、低消費電力が要求される近距離通信アプリケーションでBluetooth low energy の採用が進んでいる。アプリケーションの広がりとともに、Bluetooth 5からは長距離伝送や方向検知機能などが順次追加されており、簡単にBluetooth 5 対応のBluetooth low energyを評価したいという要望が増えている。 同社では、これら2 製品とPCに接続するだけで誰でも簡単に評価できる評価キットのインターネット販売をすでに開始している。2020.9るため光部品の生産ラインには、試験/検査時間の短縮や測定設備の省スペース化が求められている。 同社では、2020 年7 月14 日より販売を開始し、2020 年度200 台、2021 年度400 台の販売を目標にしている(国内外)。請求番号J5002請求番号J5001請求番号J0004