ブックタイトルメカトロニクス12月号2019年

ページ
48/52

このページは メカトロニクス12月号2019年 の電子ブックに掲載されている48ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

メカトロニクス12月号2019年

48 MECHATRONICS 2019.12 製品の高機能/高付加価値化を提案する、「素材」、「技術」、「キーワード」を名称に冠した8つの展示会で構成された『エヌプラス ?新たな価値をプラスする素材・技術の展示会?』が、9月11日(水)?13日(金)の3日間、東京ビッグサイト青海展示棟において開催された。 同展示会は、EV /PHVに特化した専門展『EVEX(イーベックス』と、衛星測位/位置情報が集う『SATEX(サテックス)』との同時開催で行われ、3日間の累計入場者数は29,075名を集めた。■光学部品や精密機器に高い効果を発揮 キヤノン化成(株)は、カメラ/レンズ等の光学部品や精密機器に使用実績があり、高い効果を発揮する、フッ素ポリマーを含有した表面改質用の塗料である滲み防止/撥油剤『MMシリーズ』の展示を行っていた。 同製品は、プラスチックや金属、各種塗装表面など、どんな基材表面に対しても溶剤/膨張等の影響を与えることなく使用できる。どんなワークに対しても濡れ性やレベリング性が良く薄く均一な被膜(1μm 以下)が得られ、速乾性なので作業性が良好。引火点を有していないため、安全に取り扱える。 今年も「未来発見。」をキャッチフレーズに、アジア最大級の最先端科学・分析システム&ソリューション展『JASIS 2019』が、9月4日(水)?6日(金)の3日間、幕張メッセ国際展示場において開催された。 今回も、ライフサイエンスイノベーションゾーン/オープンソリューションフォーラムといった特別企画や、JASISコンファレンスなども併催され、総出展社数:478 社、総出展小間数:1,423小間の規模で、総来場者数は23,409名を集めた。■濁度と色度を同時に測定 日本電色工業(株)は、濁度と色度を同時にリアルタイムで測定できる卓上濁度・色度計『WA7700』の展示を行っていた。 同製品は、積分球式光電光度法(濁度)と透過光測定法(色度)を採用。リアルタイム測定機能を搭載し、従来のワンショット測定以外にリアルタイム測定の選択ができ、沈降しやすい濁度の変化を観察しながら測定することやオートホールド機能で検水が安定した所で自動測定をかけることも可能。角セルを装置にセットする時の測定誤差を少なくするセル固定用のスライド式セルガイドを標準装備している。■黒鉛フィラーを垂直配向 阿波製紙(株)は、黒鉛フィラーを垂直配向させた画期的なシート系熱界面材料『CARMIX』の参考出品を行っていた。 同製品は、シート系熱界面材料でありながら、従来使用されているシリコーン系熱界面材料より軽量で優れた熱伝導率、高い作業性を実現する。2タイプ(Typepo、Type-t)を用意している。主な仕様は、厚さ:3.0mm(Type-po)/2.0mm(Type-t)、密度:0.5g/cm3(Type-po)/ 0.7g/cm3(Type-t)、熱伝導率( 面方向):20W/(m・K)、熱伝導率(厚さ方向):30W/(m・K)(Type-po)/ 60W/(m・K)(Type-t)、など。■独自調達したPC 樹脂を クリーンな環境で粉砕/分級 マテリス(株)は、独自に調達したPC樹脂(ポリカーボネート樹脂)を、クリーンな環境で粉砕/分級したPC樹脂粉末材料『PolyCa-3Dパウダー』の展示を行っていた。 同製品は、PC 樹脂本来のもつ、優れた耐衝撃性、耐熱■操作性や安全性を大幅に向上 (株)島津製作所は、優れた測定能力を実現し、操作性や安全性を大幅に向上させた精密万能試験機『オートグラフ AGX-Vシリーズ』の展示を行っていた。 同製品は、サンプリング速度が従来製品の2 倍となる10kHZに向上したことで、1 秒間に10000 回の試験力を採取できる。タッチパネル液晶画面を備える新しいコントローラを導入し、様々な試験の設定が容易。装置の状態をチェックする自己診断機能を新たに導入し、使用時間や操作ログを装置が自動で記録するとともに、部品交換が必要な時期を自動で通知する。■解析業務スピードの 飛躍的な向上を実現 オリンパス(株)は、解析業務スピードの飛躍的な向上を実現するデジタルマイクロスコープ『DSX1000』の展示を行っていた。 同製品は、20?7000 倍の幅広い観察倍率とフリーアングル観察システムにより、様々な解析業務に対応する。各種対物レンズと多彩な観察方法のワンタッチ切り性、耐候性、絶縁特性等が維持されているのはもちろん、従来の射出成型法とは異なった、新たな製法による複合材料等の開発や3D造形用の材料検討として、また、新たな技術/製品開発に向けての新素材として、採用が期待されている。用途に応じて様々なグレードを用意している。■庫内温度?25?100℃まで使用可能 (株)イワタニは、庫内温度が?25?100 ℃まで使用可能な高温用パネル『タエルヤン』の展示を行っていた。 同製品は、断熱パネル方式なので、既設のスペースに施工することができる。通常のプレハブ式断熱パネルでは、使用温度が60℃までしか使用することができないが、同製品は100℃まで使用することが可能で、高断熱により庫内の温度を外に出すことがない。プレハブ式断熱パネル工法となるため、自由度が高く、工期も短く、衛生的で高気密/高断熱になっている。替えにより、微細な欠陥も瞬時に捉えることが可能。テレセントリック光学系の採用により、全倍率での測定精度保証を実現する。■使いやすさにこだわる 大塚電子(株)は、日々の測定を簡単/手軽にするため、使いやすさにこだわった多検体ナノ粒子径測定システム『nanoSAQLA』の展示を行っていた。 同製品は、オートサンプラーなしでは難しかった複数検体の連続測定を実現。装置幅はコンパクトな24cmで、現場にも設置しやすい仕様になっている。濃厚系から希薄系サンプルまで最適な測定位置を自動調整し、約1分の高速測定を実現。各セルが独立しているため、コンタミの心配がない。 同展示会の次回開催は、2020年11 月11日(水)?13日(金)の3日間、幕張メッセ国際展示場において予定されている。2019 年9月11 日(水)?13 日(金)東京ビッグサイト青海展示棟(一社)プラスチック工業技術研究会2019 年9月4日(水)?6日(金)幕張メッセ国際展示場(一社)日本分析機器工業会/(一社)日本科学機器協会■ 会 期■ 会 場■ 主 催■ 会 期■ 会 場■ 主 催エヌプラス?新たな価値をプラスする素材・技術の展示会?JASIS 2019卓上濁度・色度計『WA7700』滲み防止/撥油剤『MMシリーズ』多検体ナノ粒子径測定システム『nanoSAQLA』デジタルマイクロスコープ『DSX1000』シート系熱界面材料『CARMIX』PC 樹脂粉末材料『PolyCa-3Dパウダー』高温用パネル『タエルヤン』精密万能試験機『オートグラフ AGX-Vシリーズ』