ブックタイトルメカトロニクス7月号2019年

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概要

メカトロニクス7月号2019年

MECHATRONICS 2019.7 9カラーカメラ搭載モデルの追加とデータ保護機能を標準搭載したEV/PHV車載充電器用としてマイクロビッカース硬度計を発売6.6kW交流負荷開閉用リレーを開発 (株)島津製作所は、カラーカメラ搭載モデルを追加するとともに、データの信頼性を向上させる新機能を搭載し、ビッカース硬さ試験に関するISO 規格に標準で対応可能な、拡張性に優れたマイクロビッカース硬度計『HMV-G30 /G31シリーズ』を発売した。 同シリーズは、試験実施者を自動的に記録し、再測定時にパスワード入力を必須にする新機能を標準搭載したことにより、不要なデータ編集を抑えてデータの信頼性を向上。ビッカース硬さ試験に関する規格であるISO6507-1およびISO6507-2に従った1gの低試験力での測定に標準で対応(従来シリーズは、低試験力での測定はオプション)。500 万画素カラーカメラ搭載モデルをシリーズに追加したことに加え、ステージの位置を電動で調整するマイクロメータをオプションで導入可能。これ 富士通コンポーネント(株)は、EV / PHV 車載充電器(ACライン)用として、車載仕様を満足した6.6kW(32A-250VAC)交流負荷開閉用リレー『FTR-K5シリーズ』を開発した。 同製品は、車載電装用リレーに求められる厳しい耐振動性、耐衝撃性基準を満たした32A-250VAC(6.6kW)クラスの高容量リレー。車載充電器はEV/PHVのインバータ近くに配置されることが想定されるため、105 ℃までの環境に耐えられる材料を使用し、消費電力は900mWでコイルからの発熱を抑制した設計になっている。コイル-接点間沿面距離は8.8mm でIEC61810-1 の277V強化絶縁要求に準拠し、コイル-接点間耐電圧は5000VAC。接点の開閉を行わずに通電だけを行う場合は、40Aを1 時間連続で通電可能。車載充電器の形態ににより、用途や使用者に合わせたシステムを構築できる。 マイクロビッカース硬度計は、微小な試験力でビッカース硬さを測定する装置。圧子と呼ばれる正四角錐のダイヤモンドで試料に力を加え、表面にできたくぼみを計測することで、試料の硬さを算出できる。鉄鋼材料や金属素材、機械部品の検査、めっきや熱処理などの表面改質の評価のために国内外の幅広い業界で使用されていることから、近年は、データ管理機能の強化や操作性の向上、用途に合わせた各種機能の充実が必要とされている。 同社では、2019年4月25日より販売を開始しており、開始から1年間で国内外シリーズ合計270台の販売を計画している。合わせてリレーの保護構造を選択でき、充電器ユニットとして密封構造が取られている場合は長寿命のフラックスフリー形、充電器ユニットが密封構造でない場合は粉塵や排気ガスに強いプラスチックシール形が適している。 電気自動車(EV / PHV)の航続距離延長を目的として、車に搭載されるバッテリ容量は増加傾向にある。大容量化するバッテリを満充電するためには、従来の普通充電器(3.3kW)では充電に時間がかかりすぎることが課題となっている。このことを打開するために、車載充電器も6.6kWクラスへの大容量化が図られており、車載充電器に使用されるリレーについても、6.6kWに対応する32A-250VAC 開閉可能なものが必要となる。 同社では、現在サンプルの提供を開始しており、量産は2020 年3 月を予定している。2019.7請求番号G5004請求番号G5003請求番号G0005 請求番号G0006