ブックタイトルメカトロニクス7月号2019年

ページ
8/52

このページは メカトロニクス7月号2019年 の電子ブックに掲載されている8ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

メカトロニクス7月号2019年

8 MECHATRONICS 2019.7車載信頼性規格AEC-Q101に準拠した1台で多様な高精度金型の長時間連続加工を実現する1200V耐圧IGBT 4機種を新たに開発油加工液仕様ワイヤ放電加工機を発売 ローム(株)は、車載信頼性規格AEC-Q101に準拠した1200V 耐圧IGBT『RGSシリーズ』4 機種を新たに開発した。 同シリーズは、電動コンプレッサのインバータ回路やPTCヒータのスイッチ回路に最適な製品で、優れた低導通損失を実現したことにより、アプリケーションの小型/高効率化に貢献する。また、すでに量産中の650V 品とあわせて11機種の豊富なラインアップを保有しており、幅広い顧客ニーズに対応することができる。 近年、環境意識の高まりや燃料価格の高騰を背景に自動車の電動化が進んでいる。従来のエンジン搭載車の場合、コンプレッサの動力源はエンジンだったが、電動化車両の増加に伴いコンプレッサの電動化も進み、市場が拡大している。また、車両暖房においてもこれまでエンジン 三菱電機(株)は、48時間を超える長時間連続運転での高精度加工に加え、1 台で小型精密電子部品からモータコアなどの中型自動車用駆動部品までの多様な高精度金型加工を実現する油加工液仕様ワイヤ放電加工機『MX900』を発売した。 同製品は、高推力シャフトリニアモータと高剛性リニアガイドを組み合わせた高精度駆動システムにより、加工時の微小な軸振動をサブミクロン(1μm 以下)レベルまで低減し、加工面の粗さ0.4μmRz(超硬合金厚さ80mm)を実現。土台部分に従来比約50%高重量の高剛性鋳物を採用することで、歪みや経年劣化などによる機械変位を最小限に抑制し、リニアガイド取り付け面の高精度研削加工とこれまでに培った組み付け技術により、サブミクロンの機械真直度を実現。X 軸300×Y 軸300mm の軸移の廃熱が利用されてきたが、PTCヒータを熱源に温水を循環させて暖房を行うシステムなどの需要も増加している。これらのアプリケーションのインバータ回路やスイッチ回路に使用される半導体は、駆動周波数が低いこともありIGBTが主流となっている。特に電気自動車においては、コンプレッサやヒータの消費電力が航続距離に影響を与えるため、高効率化が求められている。一方、電気自動車(EV)は航続距離を延ばすため、搭載バッテリの容量が増加傾向にある。特に欧州では、高電圧(800V)バッテリが搭載されるケースが増えており、より高耐圧かつ低損失のパワーデバイスが必要とされている。そのため、従来650V 耐圧のIGBTに加えて、1200V 耐圧のIGBT 需要も高まっている。 同社では、すでに2019 年1 月より、当面月産100 万動により、小型精密電子部品から、直径100~250mmの中型自動車用駆動部品まで、1 台で多様な高精度金型加工に対応。標準搭載の制御装置『D-CUBES(ディーキューブ)』を搭載し、19インチ大画面タッチスクリーンでの操作ナビゲーションにより、段取りから加工までの操作数を従来比で最大40 %削減できる。 近年、環境保護の観点から自動車の電動化が進み、燃費などの性能が向上する EV、HEVに搭載されるモータの大型/高性能化の需要が高まっている。これらのモータの製造には大型の高精度金型が必要だか、精密な金型の加工には長時間加工が必須であるため、平日の夜間や週末の連続自動運転による生産性向上が求められている。 同社では、2019年5月16日より販売を開始し、2019年度30 台の販売を目標にしている。個の体制で量産を開始している。2019.7請求番号G5001請求番号G5002請求番号G0004