ブックタイトルメカトロニクス6月号2019年

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概要

メカトロニクス6月号2019年

MECHATRONICS 2019.6 9電源トラブルの記録/解析をもっと手軽に行える高分解能かつ高リニアリティを維持しつつ、耐衝撃性を大幅に向上した電源品質アナライザを発売フォースセンサを開発、量産を開始 日置電機(株)は、従来機種である電源品質アナライザ『PW3198』の機能や仕様を見直し、センサ専用の電源が不要になったり、2系統の電力測定/効率測定ができるようになるなど、電源トラブルの記録や解析がもっと手軽に行える電源品質アナライザ『PQ3198』を発売した。 同製品は、センサ専用の電源が必要なACフレキシブルカレントセンサおよびAC/DCセンサへ、本体から電源供給ができるようになったため、センサ専用の電源が不要。また、EV 急速充電器のAC-DCコンバータ(交流から直流への変換器)や、太陽光発電システムの1 次側(入力側)と2次側(出力側)の2系統を同時に電力/効率測定できる。さらに、遠隔計測サービス『GENNECT Remote』(オプション)を使用すると、遠隔地に設置した同製品の測定データを手元のPCでリアルタイムに観測でき、トラブルが発 アルプスアルパイン(株)は、同社製フォースセンサ『HSFPARシリーズ』に、耐衝撃性を向上した『HSFPAR004A』を開発し、ラインアップに追加した。 昨今では、学校の授業や会社での会議など、幅広いシーンで電子黒板やタブレットなどが利用されている。これに伴い、これまでデジタル描画をはじめ、クリエイティブ用途で用いられることが多かった、ペン型入力機器(スタイラスペン)の需要が増加傾向にある。スタイラスペンには、そのペン先の軌道を捉えるとともに、筆圧に応じた描画の太さを再現するフォースセンサが搭載されている。同社では、これまで業界最小クラス(同社調べ)のフォースセンサ『HSFPARシリーズ』を量産/販売しており、高分解能かつ高リニアリティであることが評価されてきた。しかし、その一方で誤ってペンを落下させるなどした際の衝撃に耐え生した際に早期データ解析、対策までの時間短縮が図れる。従来機種(PW3198)では記録できるイベント数が最大1000件だったが、9999件まで記録できるようになり、繰り返し記録する設定を行うことで最大366日間イベントを記録し続ける。 パワーエレクトロニクス応用機器の普及、大型設備の増加、分散型電源の増加など電力系統の複雑化に伴い、電子機器の誤動作や故障といった電源トラブルが増えている。電源品質アナライザは、そのような問題が起きている現場で原因を探るために、電源品質の記録/解析を行う測定器で、現在同社ではミドルクラスモデルの『PQ3100』とフラグシップモデルの『PW3198』をラインアップしている。電源品質アナライザには、電圧を測る電圧コードと電流を測るカレントセンサを接続するが、一部のカレントセンられず、センサ部(押し子)が破損してしまうケースが報告されていた。 今回開発された製品は、押し子の直径を従来の0.20mmから0.40mmに拡大するとともに、衝撃を分散する端面形状としたことで、従来品より優れた耐衝撃性を実現。ペン落下時のセンサ破損リスクを低減したことで、ユーザーは安心してスタイラスペンを使用できるようになる。さらに、W2.00×D1.60×H0.66mmの業界最小サイズ(同社調べ)をはじめ、高感度、高分解能、高リニアリティなど従来品の特徴と性能を確保。これまで同様にセットの設計自由度を損なうことなく、滑らかな筆圧表現を可能としつつ耐衝撃性の向上を実現した。また、ゼロストローク(0.01N)レベルの小さな応力から検出できるため、精密機器を扱う産業用機器への応用も可能。 同社では、2019 年3 月より量産を開始している。2019.6サは専用の電源を別途用意する必要があった。 同社では、年間販売台数1000 台(国内外)を目標にしている。請求番号F5004請求番号F5003請求番号F0006