ブックタイトルメカトロニクス6月号2019年

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概要

メカトロニクス6月号2019年

■ V2HとEV の組み合わせで いつでも電気を使えるシステム インリー・グリーンエナジージャパン(株)では、太陽光とEVを組み合わせた「セミオフグリッドハウス」に関する展示を行っていた。 これは、ソーラーシステムで作った電気を使い、余ったらEVに蓄電し、さらには売電もできるというもの。PVから太陽光発電システム用パワーコンディショナ、EV 用パワーコンディショナ『V2H』に蓄電し、通常時は太陽光発電システム用パワコンからスマート分電盤を通じて電化製品に配電するが、PV 不足時や夜間などは『V2H』で蓄えた電力を使用する。このシステムは停電や災害時でも普段通りに生活することができる、というもので、多くの来場者の注目を集めていた。■住宅/屋内隠蔽配管に対応する パワーコンディショナ デルタ電子(株)は、住宅/低圧産業用パワーコンディショナの新製品を展示していた。 住宅用の『H4J_220』は、4kW 2 回路、定格力率:0.95、最大入力電圧:450Vdc、定格変換効率:96.5%。キャビネット左隅に本体背面からケーブルを引き込めるよう開口部を設けており、太陽電池や宅内分電盤からの配線を壁内隠蔽すればすっきりとした外観を実現する。また大きく開く前面開閉扉を採用しており、ビスやドライバが不要。さらにぴったりと閉まる「ドローラッチロック」機能を取り入れているなど多くの特徴を有している。■ベトナム製で高品質な、 高出力ハーフカットモジュール VSUN JAPAN(株)では、ベトナム製で高品質なトライアングルリボン仕様の高出力ハーフカットモジュール『VSUN360-M-P01』を紹介していた。 同製品は、高効率単結晶PERCセルで、最高変換効率:20.34 %、最高電力出力:360W。バスバーに特殊リボンを採用し、美しい外観でありながら高出力で、セル背面には柔軟なリボンでシームレス接続を実現。ハーフセル低抵抗特性により発電損耗を抑え、より高い出力を発揮し、低照度条件下でも優れた性能を実現する。■ MBB 技術の採用で 最大出力で400W 以上を実現 トリナ・ソーラー・ジャパン(株)では、より高い出力を可能にするビッグサイズセルを採用した400W+ の新しいハーフセルモジュールのシリーズを紹介していた。 『TSM-DE15M(Ⅱ)』は、フレーム付き144ハーフセルの単結晶モジュールで、MBB技術を組み合わせて、最大出力で400W 以上を実現。高出力と1500Vシステム電圧により、BOS(周辺機器)コストを削減する。高効率をもたらすハーフセルを採用することで電力損失を低減し、出力が向上。低い温度係数により、高温動作時でもより高い発電量。最大変換効率は19.9 %、出力許容公差は0 ~5Wとなっている。■長寿命で温度特性にも優れる 両面発電モジュール Luxor Solar(株)では、ロングライフ検査を実施済みの単結晶モジュールファミリーの両面発両面発電モジュール『ECO LlNE GLASS-GLASS M60 / 290-310W』を紹介していた。 両面ガラス構造により長寿命、かつ優れた温度特性を兼ね備えた製品で、背面からも発電可能。表面と背面のガラスはモジュールの機械的安定性と高い耐火性を実現。ガラスの厚みはわずか2.5mmで、光透過性も高い。高効率を実現した高品質セルとO~6.49Wpのプラス公差により、優れた経済性も実現している。ドイツ基準で製造されており、長期の製品保証と出力保証を提供している。■ DC400V/ 800V の両タイプの 電気自動車に対応可能 ABB(株)は、DC400V / 800V の両タイプの電気自動車に対応できるEV用急速充電システム「TerraHPハイパワーEV 充電ステーション」を紹介していた。 同製品は、1つのパワーキャビネットシステムで最大375A / 160kWを連続給電でき、最大で175kWを給電可能。また2つのパワーキャビネットシステムでは最大500A / 350kW の給電が可能である。同社独自のダイナミックDCパワーシェアリング技術により、2つのパワーキャビネット充電システムにおいて利用可能な電力を同時に最適化しつつ、複数台の電気自動車を350kWの高出力で同時に充電できる。複数台の充電ポストを要する充電ステーション向けに費用効果の高いシステムとなっている。■高いポテンシャルで 先端製品群を生み出す (株)昭和螺旋管製作所では、様々な用途に用いられるエキスパンションジョイントフレキシブルホースやベローズフレキシブルホース材種別製品を、パネルとサンプルで紹介していた。 同社のENGカンパニーでは、商品開発、研究開発、設計/技術開発を行っており、ユーザーのニーズと仕様に合わせて製作。工場で稼働する生産設備の設計/加工/組み立て/メンテナンスまでを自社で行っており、サイズについても大きいものから小さいものまで受け付けている。■開放電圧、内部抵抗を高速で測定 新栄電子計測器(株)では、開放電圧、内部抵抗を高速で測定するPVレジスタンスチェッカ『PVR-1000』を紹介していた。 同製品は、最大入力1000Vメガソーラから小規模発電まで利用可能で、接続箱での簡単チェックを実現する。1000 件分のデータ保存が可能で、データ管理もUSBで簡単に行える。開放電圧(Voc)、内部抵抗(Ω)の測定で不良ストリング発見。わずか1秒での同時測定を実現し、大規模発電所でも短時間での測定を可能にしている。 同展示会の次回は2020 年2 月26日(水)~28日(金)、東京ビッグサイトにおいて開催される予定。MECHATRONICS 2019.6 49『セミオフグリッドハウス』に関する展示住宅用パワーコンディショナ『H4J_220』昭和螺旋管製作所のブースPVレジスタンスチェッカ『PVR-1000』Terra HPハイパワーEV 充電ステーション400W+の新しいハーフセルモジュールに関する展示ECO LlNE GLASS-GLASSM60/ 290-310W高出力ハーフカットモジュール『VSUN360-M-P01』