ブックタイトルメカトロニクス8月号2018年

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概要

メカトロニクス8月号2018年

MECHATRONICS 2018.8 9ヘッドアップディスプレイ用ミラーの量産に貢献するセンサやカメラなど安全運転支援モジュールの進化に貢献する高速スパッタリング装置を発売出力監視機能搭載した小型車載降圧DC/DCコンバータを開発 (株)島津製作所は、自動車ヘッドアップディスプレイ(HUD)用ミラーの量産に最適な高速スパッタリング装置『UHSP-OP2060』を発売した。 同製品は、今後大型化が進むHUDミラーに合わせた設計により、400×180mmの樹脂成形品に対応。また、成膜エリアの拡大により、これまで一般的とされていた200×80mm の樹脂成形品に対して、スループットが同社従来機の2倍に向上。さらに、同社独自の下処理技術により、PC樹脂にも高い密着性を実現。PC樹脂を基材とするミラーでは、従来合格が困難とされた恒温恒湿試験(温度85℃、湿度85%、1000時間以上)をクリアしている。汎用性に優れるPC 樹脂を基材に用いることで、HUD 量産時の材料コスト削減が期待できる。 近年の自動車には、フロントガラス周辺に走行情報など ローム(株)は、ADAS(先進運転支援システム)のセンサやカメラ、レーダなど、小型化/省電力化/高信頼性を必要とする自動車の安全運転支援モジュールに向けて、車載セカンダリ降圧DC/DCコンバータ『BD9Sシリーズ』(BD9S400MUF-C、BD9S300MUF-C、BD9S200MUF-C、BD9S100NUX-C、BD9S000NUX-C)を開発した。 同シリーズは、システムの安全性向上に貢献する機能を搭載した、小型/高効率の車載電源ICで、システムの安全性向上に向けた、出力電圧監視機能と起動時立ち上がり時間調整機能(シーケンス制御)により、多様なマイコンやシステムと柔軟に情報共有することで、システムのさらなる高信頼化に貢献する。また、小型/省スペースでは2mm角と3mm角の製品を、最大4.0Aまでの出力電流に応じを表示するHUD の導入が進んでおり、樹脂成形品にアルミニウム膜などをコーティングしたHUDミラーが光学系に組み込まれている。このミラーは、投影する情報の増加にともなって大型化が進むとともに、耐久性や信頼性が要求される。また、量産コスト面での課題から、汎用性に優れたポリカーボネート(PC)樹脂の利用が期待されている。 同社では、2018 年6 月20日より販売を開始し、今後はHUD の普及にともなって見込まれるミラーの需要増加に対し、同製品と樹脂成形機を連動させたインラインシステムの開発を進めていく。て幅広くラインアップし、高効率動作では入力電圧3.6V、出力電圧1.8V 時90%の電力変換効率を達成。さらに、周波数固定の電流モード制御で2.2MHz高周波動作を行うため、AMラジオ帯域不干渉と周辺部品の小型化を実現。これらにより、安全運転支援モジュールの小型化、省電力化にも貢献する。 近年、自動車の事故防止対策や自動運転化が進むにつれて、安全に対する要求はますます高まっている。それに伴い、センサやカメラモジュールの搭載数はもちろん、搭載部品点数と消費電力も増えており、その一方で自動車の軽量化とデザイン性向上のために、モジュールを小型にすることが求められている。それらに電力を供給する電源ICにおいては、LDOと比較して高効率かつ大電流供給が可能なDC/DCコンバータの採用が進む中で、小型/省スペース化、シリーズ展開や外付け部品点数削減による扱いやすさが求められている。 同社では、2018年5月から月産50万個の体制で量産を開始している。2018.8請求番号H5004請求番号H5003請求番号H0006