ブックタイトルメカトロニクス7月2018年

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概要

メカトロニクス7月2018年

 医療機器の設計/製造に関する専門展示会/セミナである『Medtec Japan 2018』が、UBMジャパン(株)の主催により、2018 年4 月18日(水)~20日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて開催された。 同展示会は、『介護・福祉ロボット&機器開発展』、『医療用エレクトロニクス展 Electro MED Japan』、『医療ICT・在宅医療展 Smart Health Japan』、『検査キット完成品&開発展 Test Kit Japan』との併催で、出展社数は560 社/団体、3日間の来場者数は31,062 名に上った。■オートクレイブ(蒸気滅菌)対応の ドライブシステム マクソンジャパン(株)では、小型かつ高出力な、オートクレイブ(蒸気滅菌)対応のドライブシステムを紹介していた。 マクソンオートクレイブ対応モータは、ヨーロッパ基準のEN13060 準拠のクラスBの滅菌機に対応できるもので、オートクレーブで1000~2000回の滅菌が可能であるという。そのニーズは年々、拡大しており、日本での採用実績も広がっている。使用例は、歯科治療用ハンドピースや手術用のこぎり、整形外科用セメントディスペンサ、手術用ドリル、骨手術用/脊椎手術用/関節手術用器械などが挙げられるという。■医療器具、装置の最適設計に貢献する 各種シミュレーション (株)CAEソリューションズのブースでは、医療器具、装置の最適設計に貢献する各種シミュレーションソフト、及び同社の提供するサービスを紹介していた。 CAEをクラウドで利用できる『Rescale』は、すぐ利用できる220 種類以上のCAEソフトウエア群を有し、大規模並列計算による高速シミュレーション環境を実現する。また、『Abaqus』は、設計段階で製品の挙動をリアルにシミュレーションすることで開発工程の短縮、材料費削減などに貢献する非線形解析パッケージで、多くの医療、複合材分野で採用実績を有している。■ 110 °の視野角で人物検出及び 物体検出を実現 (株)レグラスのブースでは、ディープラーニング用インテリジェントカメラ『EagleEye』を紹介していた。 この製品は、同社の『EigerⅡ』の、2 眼接続したステレオカメラで、110 °の視野角で人物検出及び物体検出を実現するもの。きわめて小型ながら、GPUレス、PCレス、クラウドレスで、優れたリアルタイム性と高速処理、高精度な認識技術を発揮する。エッジで認識物体の距離、位置情報を取得。また、エッジで多種類の物体(人、車、障害物)を同時に認識識別可能。検出範囲は1.2~10mで、ドローンや建設現場用監視カメラ、公共施設用暗視カメラなどの用途に適する。■「眼球運動画像」「眼振図」 「頭の傾き」をリアルタイムに計測 (株)YOODSは、眼球運動検査装置『yVOG-Glass』を紹介していた。 同製品は、リアルタイムで「眼球運動画像」「眼振図」「頭の傾き」を同一画面内に表示することでめまい検査をサポートするもので、角度グラフ、速度グラフは3 次元表示(水平、垂直、回旋)が可能。126g の軽量ゴーグルに高精細CMOSカメラと頭位センサを内蔵しており、頭位変換眼振検査などでも、きれいでぶれの少ない画像の観察と記録ができる。■微弱体動や体位変動、 体動などを識別検出するセンサ (株)細田では、同社のセンシング技術を駆使した「マイクロ体動モニタ」を紹介していた。 同製品は、ベッドのマットレスの下に敷いて使用するもの。微弱体動や体位変動、体動、排尿、離着床など識別検出。就寝時の睡眠時間を記録し生活習慣病などの治療、健康予防にデータの情報を活用できる。ワイヤレス通信でPC 画面に表示、情報をCSV 保存可能で、1 分間の微弱体動数を表示、微弱体動停止/低下および過多など、異常な行動を通知する。■わずかな??間でもしっかり観察できる 極細工業用内視鏡 (株)SPIエンジニアリングでは、わずかな??間でもしっかり観察できる極細工業用内視鏡を紹介していた。 同製品はきわめて細いため、対象物を分解、切断、破壊する必要がなく、省力化に貢献する。先端外径1.8mm の『HNL-1.8CAM120 + HKT-USB type1H』はWindows PC 接続タイプで、ファイバを使わない高画素イメージングセンサタイプの工業用内視鏡。シンプルな機能で手軽にどこでも使える。またブースでは今年の秋に販売予定の、先端径が0.95mm のタイプの製品を参考出品しており、多くの来場者の注目を集めていた。■低コストながら 立体物の深さも計測可能 サンコー(株)では、低コストでありながら誰でも使いやすい、高品質のデジタルマイクロスコープを紹介していた。 『Dino-lite R&D(研究開発)セット』は、同社のシリーズ最上位モデル『Dino-lite Edge S EDR/EDOF/AMR/FLC Polarizer(偏光)』と精密スタンド『RK10』のフルセットで、研究開発、PROワークなどにすぐ使えるセット。必要なすべての製品を収めているので、届いたらすぐ使用可能。EDOF(強化被写界深度)機能を利用し、立体物の深さを測ることができる。 同展示会の次回開催は、2019 年3 月18日(水)~20日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて開催される予定。2018年4月18日(水)~20日(金)東京ビッグサイトUBMジャパン(株)■ 会 期■ 会 場■ 主 催Medtec Japan 2018MECHATRONICS 2018.7 49マクソンジャパン(株)のブース眼球運動検査装置『yVOG-Glass』(株)CAEソリューションズのブースディープラーニング用インテリジェントカメラ『EagleEye』同社製デジタルマイクロスコープの展示マットレスの下に敷かれた、マイクロ体動モニタ参考出品されたΦ0.95mmタイプの製品