ブックタイトルメカトロニクス5月号2018年

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概要

メカトロニクス5月号2018年

 2018年2月14日(水)~16日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて、めっき関連、ドライプロセス・表面改質関連など材料表面に関する製品・技術・研究成果が紹介される専門展であるSURTECH2018(表面要素技術展)が、(一社)表面技術協会、日本鍍金材料協同組合、(株)JTBコミュニケーションデザインの主催で開催された。 会期中は、『nano tech 2018(国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)』『InterAqua 2018 第9 回 国際水ソリューション総合展』『ASTEC 2018 第13 回先端表面技術展・会議』『新機能性材料展 2018』『3次元表面加飾技術点 2018』『プリンタブルエレクトロニクス 2018』『ENEX2018』『Smart Energy Japan2018』『電力・ガス新ビジネスEXPO 2018』『3DPrinting 2018』も同時開催された。3日間の来場者数は、同時開催展を合わせて44,437 名に上った。■きわめて小型で低コストな CMOS原子間力顕微鏡 (株)アルゴのブースでは、CMOS 原子間力顕微鏡(AFM)を紹介していた。 除振なしでどこでも簡単にAFM 像が観察可能な、ICSPI社製の同製品は、独自のMEMS 技術、CMOS 技術を活用することで、非常に小型なサイズ、低コストを実現するもの。カンチレバーの寿命が長く、交換も容易で、対象に自動アプローチでき、アライメント調整も必要ない。USB2.0 接続で、早く、簡単に測定を開始できる。 2018 年2 月14日(水)~16日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて、ナノ材料/素材、ナノ評価/計測技術、装置、ナノ加工技術/装置など、各応用分野に対応した最新技術・製品を一堂に集めた『nano tech2018』が開催された。■高さ形状を分解能0.1nmで 光学的(非接触)に測定 ツクモ工学(株)のブースでは、ナノの世界をワイドに計測できるナノ粗さ/高さ形状計測器『TN-A1』を紹介していた。 同製品は高さ形状(粗さ、段差、角度など)を分解能0.1nmで、レーザ光によって光学的(非接触)に測定。シリコンウエハ、シリコンカーバイト、酸化ガリウムなどの粗さ/うねり計測に適している。振動に強いので防振台が不要であるため生産ラインで使用できる。レーザ光波長633nmが基準で、高さ寸法目盛りが正確。微小スポットを走査し(ステージ移動距離が測定範囲)、正確性、再現性にも優れている。Windows、Mac OSXに対応しており、独自のMEMS-CMOS技術でAFM測定に必要な駆動部分をワンチップに内蔵している。■めっきと塗装を融合した表面処理技術 (株)ワイピーシステムでは、「カラーCBC 高機能 薄膜表面処理技術」を紹介していた。 同技術は、折り曲げても割れない、剥がれない、1 次被膜(めっき)と2 次被膜(塗装)を融合させた被膜で、塗装の性能をめっきのような薄膜で実現する。豊富なカラーバリエーションを実現しながら、高硬度、高強度、高靭性などの機械的機能、非粘着性、着氷防止、高撥水などの光学的機能、発光、蛍光、蓄光などの電気/磁気的機能、耐熱、断熱、発■高い耐久性と柔軟性を実現 タツタ電線(株)では、高耐久性バレルめっき用リード線『GTリード』に関する展示を行っていた。 同製品は、①保護層に特殊ウレタンを使用しているため従来製品に比べ被覆破れ/削れを抑えることができ、2倍以上の耐久性を実現、②柔軟性がある導体の素線構成、特殊ウレタン材料を採用することで良好な柔軟性を実現、③リード線を本製品に交換することで生産ラインの停止を少なくし、生産性向上とトータルコスト削減に貢献、④様々な端子加工に対応、などの特徴を有している。製品展開は、柔らかさをとにかく重視して使用したい場合に最適な『GTリード』、曲げた状態を維持できるなど優れたくせ付け性を『GTリード』の3 倍向上させたことで形を決めて使用したい場合に最適な『GTリード FIT』の他、従来品(ゴム、塩化ビニル)と比較して許容電流の高い材料を使用することでサイズダウンを可能にした上、熱劣化を抑えられることでケーブル寿命を向上させた『GTリード plus』などが揃っている。熱などの熱的機能、防食性、耐薬品性、ガス分解などの化学的機能、絶縁、導電、帯電防止、電磁波吸収、誘電、磁性などの表面機能など、多彩な表面機能を実現できる。■熟練塗装技能者の動作をデータ化 (株)ヒバラコーポレーションでは、熟練塗装技能者の動作をデータ化する技術を紹介していた。 「工業塗装分野におけるIoT化を開発推進をはかり特に多品種少量生産型の工業塗装の技能者や熟練工の不足をいかに補うか」をテーマとしている同社のこの技術は、塗装ロボットへのティーチング時間を短縮するマスターアームを使用し、熟練工の塗装データを蓄積。このマスターアームのロボット動作プログラムを、クラウドを通じて遠隔地の塗装ロボットに転送し、その塗装状況を監視しながら作業を行わせることができる。塗装における人材の確保と熟練の難しさという問題を解消する技術として、多くの来場者を集めていた。 同展示会の次回開催は、2019年1月30日(水)~2月1日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて予定されている。■加速電圧150kVの シングルナノEBLシステム (株)エリオニクスは高精細高精度電子ビーム描画装置『ELS-F150』を紹介していた。 同製品は、きわめて高い加速電圧である150kV印加可能な、微細加工に特化した電子ビーム描画装置。シングルカセットオートローダを標準搭載しているため、シングルナノオーダーの微細加工が容易に行え、量子コンピュータをはじめとする最先端のデバイス開発やEUVリソグラフィ、ナノインブリントリソグラフィなど、次世代リソグラフィ向けの材料開発のための評価装置としての使用に最適。ビーム径を最小φ1.5nmまで細く絞ったビームによって、4nm 以下の超微細加工が可能で、高加速電圧により、電磁波ノイズに代表される外乱要因にも強く、長時間安定して極細線描画が行える。 同展示会の次回開催は、2019年1月30日(水)~2月1日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて予定されている。2018年2月14日(水)~16日(金)東京ビッグサイト(一社)表面技術協会/日本鍍金材料協同組合/(株)JTBコミュニケーションデザイン2018年2月14日(水)~16日(金)東京ビッグサイトnano tech実行委員会/ ASTEC 実行委員会■ 会 期■ 会 場■ 主 催■ 会 期■ 会 場■ 主 催SURTECH 2018(表面要素技術展)nano tech 2018(国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)MECHATRONICS 2018.5 49(株)ワイピーシステムのブース(株)ヒバラコーポレーションのブースナノ粗さ/高さ形状計測器『TN-A1』高耐久性バレルめっき用リード線『GTリード』に関する展示CMOS原子間力顕微鏡(株)エリオニクスのブース